SF

ぼくらは都市を愛していた

ブログも随分とお休み状態だった。

たまには本のレビューでもしてみましょう。

神林長平氏の「ぼくらは都市を愛していた」(2012年7月30日第1刷発行、朝日新聞出版)の主役は都市である。我々にとって都市とは一体何だろう。それは現実なのか、はたまた幻想なのか。まァ、石原氏や橋下氏にとって、東京都や大阪府という都市は仮想現実なのだろうが、本著とは無関係である。ほっときましょうかねぇ。

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天空のリング

<537回>

いやはや、日本のマスコミはどうしたものでしょうね。民主党のドタバタに振り回され、結局は異口同音に投票になって良かった、議論を戦わすべきだ、などと言っている。政策なき政権運営と理念なきマニフェストとで議論したって、どうしようもない。選んだ国民が悪かった、ここは総選挙にすべきだとか言ってみろ。政治空白が出来ようが、このままじゃ日本の未来はより暗い。日本共同体は既に崩壊しているのに、その概念にしがみ付き、自分たちだけが、そのオピニオンリーダーだと云う幻想を捨て切れないマスコミには、ほとほと呆れ返るばかりである。なんてね、民主党の件はもうどうしようもなく、言うべき言葉が見付からないので、Paul Melko の「SINGULARITY'S RING(天空のリング)」(金子浩訳、2010年8月15日発行、ハヤカワ文庫)でも紹介しようと、その前振りに使っただけなのですがね。

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天冥の標2-救世群-

<529回>

最近忙しくて、なかなか本の紹介を書く気分的な余裕がなかった。「高原王記」や「スターシップ」もそうだが、「ミストスピリット①・②」、「スパルタの黄金を探せ」、「リックの量子世界」、「博物戦艦アンヴェイル」、「氷上都市の秘宝」など紹介したいのだが、書き始める気力がねぇ。と云うことで、天気は良いし、やることも溜まってはいるが、一冊紹介することとしよう。最近検索されることの多いのは、「オー!ファーザー」、「オペレーション・アーク」、「イリアム」、「天冥の標」、「彷徨える艦隊」など。文庫本が出たり、続編が出ると検索が増える。その中で続編が出た小川一水氏の「天冥の標Ⅱ-救世群ー」(2010年3月15日発行、ハヤカワ文庫)を紹介することにしよう。そう言えば、昨日、「ドリームバスター」の検索が多かった。続編が出るのだろうか。

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へリックスの孤児

<525回>

何だか日本の政治も終わったような気がするな。「犯罪より反党行為に厳しく」(3/3付時事)なんてことを首相が言っちゃうなんて。中国ですら、こんな直截な表現は使わないよな。映画の世界ならいざ知らず、誰かのアバター宇宙人(?)が首相じゃねぇ。あ~ァ、国民が悪いんでしょうね。うんざりしたところで、今日はやっとアバターを観て参りました。いや、映画の世界が大きく変わる3D作品が出てきたと云うことでしょうね。まァ、そんなこんなで(訳が分らないでしょうが、笑)、今日はDan Simmonsの「WORLDS ENOUGH & TIME(へリックスの孤児)」(酒井昭伸、嶋田洋一訳、2009年12月25日発行、ハヤカワ文庫)でも紹介致しましょう。「われわれ(作家たち)の想像力が、夢が、恐怖が作り出したイメージを(映画やテレビが)再現する」(括弧内はdawnが付加)なんてDan Simmonsが述べている。

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オペレーション・アーク3

<524回>

チリの巨大地震による津波が間もなく日本にも来る。被害が出ないことを祈ろう。先ほどまで、フィギュア・スケートのエギジビションなんぞ呑気に観ていたが、交通機関も運転見合わせしているところも多いようだ。そろそろなので、暫く中断。被害が出ないことを祈ろう。

現状では災害は起きていないようだ。続きを書くこととしよう。津波の話が出たのでと云う訳ではありません。海が舞台の物語ではありますが、たまたまなのです。紹介するは、David Weberの「OFF ARMAGEDDON REEF(セーフホールド戦史 オペレーション・アーク3)」(矢口悟訳、2010年2月25日発行、ハヤカワ文庫)。

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彷徨える艦隊5

<517回>

一昨日聞いたのだが、昨年の映画の興行収入は前年比プラス2%だそうだ(映像パッケージ商品売上は前年比▲5%、いずれも11月までの速報値)。2~3本大当りしたものがあると、こうなるのだが、ちょっと実感とは違う。全般的には酷い状況だと言う人が多い。そんな中、「人気作家・西尾維新原作アニメ『刀語』全話のシナリオが流出」したそうだ。なんだかなァ。物事悪くなると、全て可笑しな方向へと向かうことがある。It is hard to soar with eagles when you work with pigeons like turkeys. Jack Campbell の「THE  LOST FLEET(彷徨える艦隊)」にもよく出てくる「政治家の欲と野望に対する不信感」は、今の日本に通じるところがありますな。

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オペレーション・アーク1・2

<515回>

今年も大晦日を迎えました。今年1年、あまり多くの本が読めなかったのは残念です。特に12月は小説以外の本を入れても10数冊しか読めなかった。1日1冊は読もうと思っているのですが、多分、小説だけだと2日に1冊のペースでしょう。そのうち紹介したのが89冊。まァ、気に入ったものしか紹介しないので、ある程度はしょうがないとしても、もう少し紹介したい本があります。と云うことで、大晦日に滅多にしないのですが、紹介をやっちゃいましょう。なんて言って、単に90冊にしたいだけなんですがね(笑)。まァ、皆さん、来年もよろしくお願い申し上げます。

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天冥の標1

<509回>

8月に読んだ本のうち1冊だけ紹介しなかった本がある。Robert Charles Wilsonの「AXIS(無限記憶)」(茂木健訳、2009年7月31日初版、創元SF文庫)である。前編「SPIN(時間封鎖)上」(茂木健訳、2008年10月31日初版、創元SF文庫)を紹介してなかったので、そのままになってしまった。地球は40億年におよぶ時間封鎖にあった。封鎖から、それが解かれるまでを描いた「時間封鎖」と、その様な状況を創り出した「仮定体」の謎にせまる「無限記憶」。決して面白くなかった訳じゃないのだが、先週は海外作品の紹介が多かったので、今週は日本の作品を紹介しよう。

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