ゆんでめて
<538回>
人は時として、行くはずでは無かった明日へと、突き進んでしまうことがある。昨年、マスコミの口車に乗せられて、民主党を選んでしまった国民は、またまた、「ゆんで(弓手、左の道)」か「めて(馬手、右の道)」かの選択を傍観させられる羽目に陥った。しかも、どちらの道も行き止まり。これじゃ前よりもなお悪いと悔やんでも、この世に「生目神様」は現れぬ。自分を神とでも思っているよなマスコミは「てぬかり」ばかりしでかすが、止める者も出てこない。あ~あ、「日頃偉そうにしてるんなら、もうちっと大人になんな」とでも言ってやりたいものですな。と、ここまでは、畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ第九弾「ゆんでめて」(2010年7月30日発行、新潮社)の前振りなのでありました。
若だんなのまわりには、いつものように鳴家をはじめ妖たちが勢揃い。と言いたいところが、今回は、どうも様子がおかしいな。ゆんでに行かなきゃならない若 だんな、めてへと足を進めてしまった、その先は。様子が変なのはそのせいか。随分久方ぶりに家出すりゃ、「ああ、無事だった」と仁吉、佐助の兄や達の胸の 中。それでも涙が止まらない。さてはて、どうして行ってはならない方へと行ったのだろうと、繰り返し考えることになるのか、若だんな。それでも、妖達が興味津々、 何時までも若だんなを見てることも起こるし、初めての花見の宴も盛大だ。日頃は近在の妖からも一目置かれる佐助の兄やの「かわいい佐助さん」姿も拝めま す。まァ、行くはずでなかった明日へと行った若だんながどうなるかは別として、いつものように楽しむことと致しましょう。
政治は楽しめませんがね・・・
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