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天地明察

<535回>

最近忙しかったせいもあるが、実はMIXIアプリの世話が大変で、本の紹介が出来なかった。本の紹介も他の事の片手間に書いていたのだが、その時間をアプリの世話で取られてしまったのである。1日数回、餌をやったり片付けたりする分にはあまり時間を取られないのだが、それが三つも四つも重なると、これが結構な時間になる。誘われて軽い気持ちで始めたものが、いつしか責務のように定期的に見に行くようになってしまった。これを中毒と言うのだろう。まあ、これはこれで貴重な経験である。お金を使わせようと云う魂胆が見え見えのくせに、低予算のせいか作りがちゃちなので、ある程度進むと飽きてくる。今は惰性で続けているが、徐々に終息に向かいつつある。しっかりしたシナリオとプログラムでゲームを作りたいだろうに、こんなゲームを作らされている人達は可愛そうな気がする。これも日本のコンテンツ産業戦略の貧困さの一つの結果だろうな。

それに引き替え、中国の授時暦を元に自ら観測して求めた日本と中国との里差を加味して、日本独自の暦法、大和暦を完成させた渋川春海たちは凄まじい。「人が正しき術理をもって、天を知り、天意を知り、もって天下の御正道をなす・・・・・・」と言う保科正之。「数理は、結集せねば、天理を明らかにするものとならぬ」と言う関和孝。「勝ってなお、負けてなお、勝負の姿勢を保つ」渋川春海。二十数年の歳月を掛け、改暦の詔にまで至った人々。大局から見た布石の積み重ね。まさに「天地明察」である。

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また、北極出地の観測隊の隊長である建部昌明、副長の伊藤重孝の言がまた好い。「うむ、見事な誤問よ」、「実に見事な誤謬でございますな」とは。「精進せよ、精進せよ」が如何に生きてくることか。沖方丁氏の「天地明察」(平成21年11月30日初版発行、角川書店)のご紹介、随分と遅くなってしまった。その間の直木賞は残念であった。それにしても、まるで宮城谷昌光氏の歴史小説を読んでいるようで、沖方さんの「マルドゥック・ヴェロシティ」は何処へ?と云う感じではありますな(笑)。



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