僕とおじいちゃんと魔法の塔1
<532回>
宮部みゆきさんの「小暮写真館」を買おうかと思ったのだが、重過ぎるので今日は見送った。冲方丁氏の「天地明察」を最近買ったのだが、まだ読んでいない。代わりと言っても全く趣の異なる本ではあるが、「微睡みのセフィロト」(2010年3月15日発行、ハヤカワ文庫)を読んだ。要するに、最近忙しくて重い本を持ち歩くことが出来ないのだ。パソコンを鞄に入れ、読みたくもない専門書まで持ってると、文庫本2、3冊を入れておくのが精一杯。毎日2、3ヶ所で仕事をしなければならないのでしょうがない。さてと、たまには紹介するのを忘れてた本でも紹介することにしましょうか。
香月日輪さんの「僕とおじいちゃんと魔法の塔①」(平成21年1月25日、角川文庫)といきましょう。「いい子」ってなんだ?から始まるお話は、6年生の陣内龍神が主人公。木漏れ陽の中に今日も静かに佇む岬の塔、そこは不思議な場所だった。何が不思議かって。そりゃ、死んだはずの秀士郎おじいちゃんがギルバルスなんて名前の犬と住んでいりゃ、それだけで不思議ってもんですよ。それだけじゃないのですがね。「そも、善とは? 悪とはなんぞや?」なんて言われながら、次第に考え方を変えていく龍神。子供を自分のアクセサリーくらいにしか思っていない親や押し売り的な善人の多い此の世の中、こんな話も面白い。
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