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アルサラスの贖罪 3

<521回>

例年よりも早く花粉症が始まってしまった。いつののことながら鬱陶しい。散歩もままならぬ。先週の日曜日に気分が重かったのは、どうも気配を感じていたに違いない。こうなりゃ、本でも読みながらひたすら耐えるしかない。気分直しに「妖怪アパートの幽雅な日常10」を読み、同じく香月日輪さんの「僕とおじいちゃんと魔法の塔1」を読んでしまった。前々から紹介しようと思っていたMercedes Lackeyの「MAGIC'S PAWN(最後の魔法使者第一部 魔法の使徒 上)」(細美遙子役、2009年11月20日初版、創元推理文庫)は、「ヴァルデマールの風」にも出てくる伝説の魔法使者ヴァニエルの話なので、紹介はこれくらいにして、今日は別の作品のご紹介。

David Eddings & Leigh Eddingsの「THE REDEMPTION OF ALTHALUS(アルサラスの贖罪)」の完結篇「3.善と悪の決戦」(宇佐川晶子訳、2010年1月25日発行、ハヤカワ文庫)を紹介することとしよう。前回よりも多少は詳しくご紹介。世界を創った神デイウォスの妹ドウェイアと弟デイヴァの兄弟喧嘩の物語と云うことではありますが、ドウェイアに巻き込まれたアルサラスは時空を駆けて活躍することに相成った。「所有権の移譲」に係わる商売(有体に言えば泥棒ですな)を生業とするアルサラスは、エリア、アンディーヌ、ベイド、ゲール、レイサを仲間とし、デイヴァを信奉するゲンドとその手下ぺカル、クノム、ゲルタ、アルガン、コマンと戦うのでありました。

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そこにアルム国の族長、兵士たちも入り乱れることになるのだが、そこでは「暫定的は数世紀ってことさ」だそうで、なかなかに面白い。そしてまた、「ゲンドは従来の戦争であまり幸運に恵まれなかったから、今度は社会革命に宗教論争を結びつけようとしているのよ」なんて、何処かの首相が友愛とかいのちとか言っているのに似てますが、「理論家が高邁な演説をすると、追従者たちは拍手喝采する。でもそれは一時的なことよ。あっというまに値打ちのあるものを片っ端から盗みはじめるの」なんてとこまでそっくりじゃ、おいおいやっぱり国民主権を盗まれそうなのかと思ってしまいます。さてはて、この決着は如何様になりますやら、それは読んでのお楽しみ。政治はそうはいきませんがね。

ところで、「なんということだ(DEAR GOD)!」に対し、「今わたしはちょっと忙しいのよ、ベイド総司教。なにかご用?」と言うドウェイアはなかなかに可愛らしい。女神は得ですな。

<参考>アルサラスの贖罪1・2

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