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January 2010

アルサラスの贖罪 3

<521回>

例年よりも早く花粉症が始まってしまった。いつののことながら鬱陶しい。散歩もままならぬ。先週の日曜日に気分が重かったのは、どうも気配を感じていたに違いない。こうなりゃ、本でも読みながらひたすら耐えるしかない。気分直しに「妖怪アパートの幽雅な日常10」を読み、同じく香月日輪さんの「僕とおじいちゃんと魔法の塔1」を読んでしまった。前々から紹介しようと思っていたMercedes Lackeyの「MAGIC'S PAWN(最後の魔法使者第一部 魔法の使徒 上)」(細美遙子役、2009年11月20日初版、創元推理文庫)は、「ヴァルデマールの風」にも出てくる伝説の魔法使者ヴァニエルの話なので、紹介はこれくらいにして、今日は別の作品のご紹介。

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雑感

<520回>

降り注ぐ日の光がとても暖かい。眩しくて目を開けていることすら難しい。読み掛けの本はそのままに散歩に出たのはいいが、それでも気分がすっきりしない。短編集「へリックスの孤児」はあと1篇、「私の家では何も起こらない」は三分の一が残っている。「アルサラスの贖罪」に到っては数頁しか読んでいない。何だか読む気がしない。こんなことは滅多にないのだが、どうしても前に進むことができない。こんなときは本の紹介も気乗りしないし、某誌に頼まれた雑用もしたくない。ましてや本業なんぞ言うまでもない。

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SOSの猿

<519回>

世間がかなり騒がしい。攻められたとき人は性格によって対応が違う。逆に攻めるタイプ、冷静に防御するタイプ、何をやっていいか分らなくて静止するタイプなどなど。今回の小沢氏及び鳩山氏はどうなのだろう。小沢氏は一番最初のタイプなのだろうが、鳩山氏となると人間的性格なのかどうかさっぱり分らないと云うところなのかな。とは言え、物事には因果関係がある訳で、攻められる原因は何かくらいは調査を指示すべきなのだろう。SOS(Save Our Souls)も出せない国民の代わりにねぇ。なんて、今日は伊坂幸太郎氏の「SOSの猿」(2009年11月25日初版発行、中央公論社)を紹介するつもりだったので、無理やりの前振りのような気もするな(笑)。

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片腕をなくした男

<518回>

良いお天気に誘われてぶらぶらと散歩をするのは楽しい。特に今日は成人式を控えて、女の子の和服姿が目を楽しませてくれる。「雲想衣裳花想容 春風拂檻露華濃 ・・・」(李白)と云うほどではないにしろ、華やかで好いものだ。今では何処へ行っても同じような風景ばかりが広がる。何とかならないものかと思うのは年を取ったせいかもしれない。さて、5年ぶりにモスクワへ飛んだチャーリー・マフィンの目にロシアはどう映ったのか。シリーズ30周年だそうだ。Brian Freemantle の「RED STAR RISING(片腕をなくした男)上」(戸田裕之訳、平成二十一年十二月一日発行、新潮文庫)を紹介することと致しましょう。

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彷徨える艦隊5

<517回>

一昨日聞いたのだが、昨年の映画の興行収入は前年比プラス2%だそうだ(映像パッケージ商品売上は前年比▲5%、いずれも11月までの速報値)。2~3本大当りしたものがあると、こうなるのだが、ちょっと実感とは違う。全般的には酷い状況だと言う人が多い。そんな中、「人気作家・西尾維新原作アニメ『刀語』全話のシナリオが流出」したそうだ。なんだかなァ。物事悪くなると、全て可笑しな方向へと向かうことがある。It is hard to soar with eagles when you work with pigeons like turkeys. Jack Campbell の「THE  LOST FLEET(彷徨える艦隊)」にもよく出てくる「政治家の欲と野望に対する不信感」は、今の日本に通じるところがありますな。

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虎尽し

<516回>

元旦は忙しく動き回り、昨日はのんびりと初詣。今日は、例年のように「博物館に初もうで」(東京国立博物館)へと行ってきた。昨日までは快晴だったが、今日は少々雲が多く、晴れ晴れとした雰囲気とまではいかなかった。それでも、博物館は気持ちが良い。実は今年の虎には期待していた。はさほど美術品がなかったが、きっと虎は多いに違いないなどと勝手に思っていたのだ。まァ、思ったほどではなかったが、それでも毎年よく集めるななどと思いながら、暫し博物館の中を漂ってしまった。

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