はむ・はたる
<508回>
西條奈加さんの「はむ・はたる」(2009年8月25日初版第一刷発行、光文社)を紹介する前に、全く関係ないのだが、Jack Campbell の.「THE LOST FLEET(彷徨える艦隊)」の途中経過を少々ご紹介。.「彷徨える艦隊3 巡航戦艦カレイジャス」(2009年8月15日発行、月岡小穂訳、ハヤカワ文庫)、.「彷徨える艦隊4 巡航戦艦ヴァリアント」(2009年11月15日発行、月岡小穂訳、ハヤカワ文庫)に於いて、アライアンス艦隊司令官ジョン・ギアリー大佐、別名 “ブラック・ジャック” ギアリーは、シンディック艦隊と激烈な戦いを繰り返しながら、依然としてシンディック宙域を彷徨っています。艦隊内部にも敵がいるようだし、ビクトリア・リオーネ、ターニャ・デシャーニの二人の女性との間も大変と云うところ。
さて、西條奈加さんの「はむ・はたる」は「烏金」の続編。
今回は「烏金」にも出て来た孤児の勝平たちと、その勝平たちの世話をする長谷部家に帰ってきた二男坊、長谷部柾さまが主人公。「あやめ長屋の長治」では玄太、「猫神さま」では三治、「百両の壺」では天平、「子持稲荷」では登美、「花童」では伊根を中心に話が回る。彼らの過去と今現在の有り様が交錯するなかで、さてはて物事は何処に収まるのか。6年以上も旅暮らしの柾さまの「ふらふら病」の理由も次第に明らかに。最後の「はむ・ほたる」で、勝平、柾さまを何が待ち受けているのだろう。「『はむ・はたる』?」「ファム・ファタルだ。長崎に行ったとき、知り合うた通詞の男が教えてくれた」と書いてもな。読んでみなくちゃ分らない。
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