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November 2009

最終謀略

<511回>

Tom Clancy & Steve PieczenikのOP-CENTERシリーズ第12弾「WAR OF EAGLES(最終謀略)上」(伏見威蕃訳、平成21年11月1日発行、新潮文庫)を紹介しようと思ったら、第11弾「CALL TO TREASON(叛逆指令)上」(伏見威蕃訳、平成20年8月1日発行、新潮文庫)を紹介するのを忘れてた。これがなくちゃ、今回の物語が分らない。いやはや、紹介するのも忘れるほどに疲れていたに違いない(笑)。1年以上前の作品だが、紹介しておかなくちゃなりますまい。

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千里伝

<510回>

仁木英之氏の「千里伝 五嶽真形図」(2009年10月27日第1刷発行、講談社)を紹介しましょう。「僕僕先生」シリーズとは一味違う物語。でも、舞台はやはり中国は唐の時代と云うところが何とも言えないのではありました。冲方丁氏の「ストーム・ブリング・ワールド①」(2009年8月25日、9月25日初版第一刷発行、MF文庫ダヴィンチ)は新装改訂版なので、わざわざ紹介するまでもありますまい。とは言え、かなり手を入れており、これこそ真バージョンだそうです。アーティミス・フェランとリェロン・エルライ、<創造の書>の断片<カルド>を駆使する<駆使者(セプター)>の活躍が楽しめます。

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天冥の標1

<509回>

8月に読んだ本のうち1冊だけ紹介しなかった本がある。Robert Charles Wilsonの「AXIS(無限記憶)」(茂木健訳、2009年7月31日初版、創元SF文庫)である。前編「SPIN(時間封鎖)上」(茂木健訳、2008年10月31日初版、創元SF文庫)を紹介してなかったので、そのままになってしまった。地球は40億年におよぶ時間封鎖にあった。封鎖から、それが解かれるまでを描いた「時間封鎖」と、その様な状況を創り出した「仮定体」の謎にせまる「無限記憶」。決して面白くなかった訳じゃないのだが、先週は海外作品の紹介が多かったので、今週は日本の作品を紹介しよう。

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はむ・はたる

<508回>

西條奈加さんの「はむ・はたる」(2009年8月25日初版第一刷発行、光文社)を紹介する前に、全く関係ないのだが、Jack Campbell の.「THE LOST FLEET(彷徨える艦隊)」の途中経過を少々ご紹介。.「彷徨える艦隊3 巡航戦艦カレイジャス」(2009年8月15日発行、月岡小穂訳、ハヤカワ文庫)、.「彷徨える艦隊4 巡航戦艦ヴァリアント」(2009年11月15日発行、月岡小穂訳、ハヤカワ文庫)に於いて、アライアンス艦隊司令官ジョン・ギアリー大佐、別名 “ブラック・ジャック” ギアリーは、シンディック艦隊と激烈な戦いを繰り返しながら、依然としてシンディック宙域を彷徨っています。艦隊内部にも敵がいるようだし、ビクトリア・リオーネ、ターニャ・デシャーニの二人の女性との間も大変と云うところ。

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戦慄のウイルス・テロを阻止せよ!

<507回>

なんだか止まらなくなってきた。弱ったな。バイオリンの音が聞こえる。夕飯までは練習するらしい。何だか仕事も手に付かず、しょうがないので(笑)、溜まっていた本の紹介を進めましょう。まずは、Clive Cusslerの「PLAGUE SHIP(戦慄のウイルス・テロを阻止せよ!)上」(伏見威蕃訳、2009年9月28日初版発行、ソフトバンク文庫)でもいきましょうかね。

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遠き面影

<506回>

Robert Goddardの作品については、「最後の喝采」以来、紹介しよう、しようと思いながら、そのままになっていた。「ジュニアス書簡集」の特装版を巡る「SIGHT UNSEEN(眩惑されて)上」(加地美知子訳、2007年3月15日第一刷発行、講談社文庫)、50年ぶりの同窓会から始まる事件を描く「NEVER GO BACK(還らざる日々)上」(越前敏弥訳、2008年7月15日第一刷発行、講談社文庫)も面白いのだが、もう1年以上経ってしまった。今日は、「NAME TO A FACE(遠き面影)上」(北田絵里子訳、2009年10月15日第一刷発行、講談社文庫)をご紹介致しましょう。

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魔法泥棒

<505回目>

資料を作らなきゃとは思うのだが、どうもやる気がしない。外は良い天気。遊びに行きたいが、その前に、Diana Wynne Jonesの「A SUDDEN WILD MAGIC(魔法泥棒)」(2009年8月28日初版、原島文世訳、創元推理文庫)をご紹介致しましょう。Diana Wynne Jonesに関しては、最近、「魔法の館にやとわれて」も紹介している。

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