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宮城谷昌光 三国志第八巻

<503回目>

宮城谷昌光氏の「三国志第七巻」(平成20年9月15日第1刷、文藝春秋)より1年、「三国志第八巻」(平成21年9月15日第1刷、文藝春秋)が出た。

第七巻では、劉備が漸くにして蜀へと入り、曹操が魏王となるまでが描かれている。孫権が周瑜や呂範の献言を入れ、その周瑜が享年36にして病歿していなければ、三国志は大きく変わっていたことだろう。さて、第八巻は如何に。

曹操の死によって、魏は曹丕の黄初の時代に移る。Sangokusi08 禅譲により曹丕は魏の文帝となり、後漢王朝期も終焉となった。本当の三国時代がはじまるのである。漢中での魏と劉備との戦いによって夏侯淵が死す。荊州にいた関羽は襄陽に駐留する曹仁を攻めていたが、救援の徐晃に敗れ、背後を攻めた呂蒙ら呉軍に斬殺される。張飛の無念の死。劉備もまた呉の陸遜に敗れ、傷心のまま白帝城にて蜀漢の皇帝として病歿した。そのあとは、丞相である諸葛亮に全権が委ねられた。幾多の武将が表舞台から消えていくなか、孫権は、夷陵の戦いで劉備率いる蜀漢軍を破った後に黄武と云う独自の元号を使い始めた。この年が呉の建国の年とされる。その7年後に皇帝を称することになる訳だが、三国志も次の世代へと移り変わったのである。

<参考>
三国志第一巻
三国志第二巻
三国志第三巻
三国志第四巻
三国志第五巻
三国志第六巻

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