Mystery

きのうの世界

 さて、5周年記念のご紹介第二弾。その前に、紹介してきた本のカテゴリーを見てみよう。Fantasyが最も多く33.3%である。第2位はSFと思いきや、活劇で11.2%。流石、疲れた時の活劇である。以下、世相7.6%、Mystery7.2%、SF6.8%、幻想4.8%、歴史4.4%、怪奇3.6%、悲喜劇3.2%、Horror2.4%、時代1.6%、home-drama1.6%、Hard-boiled1.2%、その他10.8%となっている。何だかカテゴリー分けも難しく、Fantasyやその他に分類するケースが増えているようにも思う。特に日本の作家にその傾向が強く、世相なんて言っても、若干超自然的な要素を含むものもあって、本来Fantasyでも良さそうなものもある。今回紹介する恩田陸さんの作品も実はカテゴリー分けするのが適切なのかどうかよく判らない。

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訪問者

 今日紹介する「訪問者」は何だか不思議なんだな。中身の話じゃなくて、平成20年5月20日初版第一刷発行なのに、発売日は今年の5月14日。「そういえば、本が出て1年近く経ってから、奇妙な電話が掛かってきたことがありましたね」(「ユージニア」、恩田陸著、平成20年8月25日初版発行、角川文庫)なんてこともある訳で、まァいいか。

 

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イスタンブールの群狼

4月5日から始まった「つつじまつり」も今日までだった。今年は期間通りにつつじを楽しむことが出来たようだ。露天商も4月中頃から毎日出て、多くの人が来ていた。大勢で思い出したが、先週、FIRST LEGO League(FLL)のOpen Asian Championship Final Roundを見てきた。世界各国の子供たちが楽しそうに競技をしたり、踊ったり遊んだりしていて興味深かった。と云うことで(いつものように強引、笑)、多くの民族、言語、宗教が混在した19世紀オスマントルコ帝国を舞台としたミステリー、Jason Goodwinの「THE JANISSARY TREE(イスタンブールの群狼)」(和爾桃子訳、2008年1月25日発行、ハヤカワ文庫)を紹介しよう。舞台設定が珍しい上に、主役もまたユニークである。

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雲上都市の大冒険

今週末は義父の葬儀で山梨へ行っていた。通夜には間に合わなかったが、10時頃には何とか着くことが出来た。満天の星だった。翌日は、山登りの好きだった義父の葬儀に相応しく、八ヶ岳、南アルプス、富士山がくっきりと見えた。義理の弟などが、義父を悼んで短歌などを詠んでいた。私も歌を考えてみたが、おちゃらけになりそうなので止めた。何だか直截の表現は嫌いなのだ。「春の風 廻り廻るや 甲斐の峰」までならまだ良いのだが、その後に「涙ぐむ目は 花粉症なり」とかどうせ続けてしまうのだ。「おうさ、そんなもんだ」と言う義父の声が聞こえるような気がする。写真(下に有り)を撮っている場所も標高1000メートル程であるが、義父はこれからも山々を駆け巡っていることだろう。

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紳士たちの遊戯

先週後半花粉症のない所へ行っていた。開放された気分だった。当然ながら現状は元の木阿弥である。日曜の夜に帰ってきたのだが、疲れていてブログは書けなかった。帰りの便の中で読んだ最後の小説が外れだったことも大きな要因である。最近、手に取ってみたい小説が出てこない。未読作品消化月間なのだろうか。埋もれていた中には面白いものもあったりして、これはこれで良いのだが、少々寂しい。そうそう、山口芳宏氏の「運上都市の大冒険」もなかなか好かった。いずれ紹介しよう。さて、機上で読んだ本でまずまずだったのは以下の通りである。ハヤカワ文庫と言っても、青背じゃないところが何とも言えない。

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ゴールデンスランバー

雪国の方々に精神的打撃を与えるつもりはないのだが、東京は大変良い天気である。まさに青空に白い雲、気温もたいして低くない。紹介しようと思いながら、そのままになっていた伊坂幸太郎氏の「ゴールデンスランバー」(2007年11月30日発行、新潮社)の舞台は仙台である。仙台の気温は8度、宮城県では雪のところもあるようだが、仙台は晴れているようだ。仙台に住んでいる作家の方が結構いる。住むのに丁度好いのかもしれない。因みに仙台・東京間は新幹線で2時間弱である。しかしだ、「ゴールデンスランバー」に出てくるような物を置かれたら、かなり嫌だろうな。ところで、Golden Slumberの意味に関しては、表紙に丁寧な解説が付いているので、ここでは割愛する。

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ゴールデンエイジなど

年末恒例小旅行はいつものように朝まで飲んでた人もいたようだ。私は炬燵があったのでほっこりしてしまった。炬燵に入ったのは何年振りだろう。うとうとしてしまった。さァ飲み直しましょうと声をかける人がいて助かった。そのまま寝ていたら、きっと風邪をひいていただろう。12時をかなり回っていたと思うのだが、私は炬燵から布団に潜り込むのが精一杯。すぐ行くからとか言いながら、そのまま朝までと相成りました(笑)。そう言えば、49週間をかけたRoboZakもまだ完成していない。ここで一冊何かレビューを書くよりも、多分レビューを書かないだろう作品を、せめて題名だけでも紹介しておきましょう。

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三年坂 火の夢

昨年買った「三年坂 火の夢」(早瀬乱氏著、2006年8月10日第一刷発行、講談社)を漸く読んだ。未読の中に埋もれて忘れていたので、漸くと云うのは適切ではないか。火の夢なんて題では夏読むには暑いかと思い、後回しにしていたような気もするが、結局は一番暑い時に読むことになってしまった。それにしても、台風接近で蒸し暑かったり、去ったと思ったら夏が戻ったように暑い。数日日本を離れるのだが、少しは涼しくてホッとするかもしれない。そうそう、その間、コメントやTBは公開保留にさせて頂く。やたらスパムばっかり来るので、放置する訳にもいかない。

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楽園

『「模倣犯」から9年-前畑滋子 再び事件の渦中に!』(帯より)と云うことで、宮部みゆきさんの「楽園 上」(2007年8月10日第1刷発行、文藝春秋)も紹介してしまおう。先程から、食事をしたり、仕事関係の雑誌を読む合間に紹介してきたが、今日はこれで4冊目となる。文庫本整理に続く単行本在庫整理である。間もなく日曜日が講義資料の作成等で忙しくなる。その前に机の周りを何とか片付けようと云う魂胆なのだ。でも、今日はここまでだろうな。覚えているとは言えねぇ、複数書いてると変な感じがするものです。さて、物語はと云うと、連続誘拐殺人事件に係わり、心理的にダメージを負った前畑滋子は、ほんの少し立ち直りつつあった。そこに持ち込まれた不思議な依頼。

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木洩れ日に泳ぐ魚

宮部みゆきさんの「楽園」やDiana Wynne Jonesの「うちの一階には鬼がいる」なども紹介しようかと悩みつつ、読んだ順にしようと思うのだ。じゃ、「風は山河より」、「月島慕情」、「ロック・ラモ-ラの優雅なたくらみ」などなどはどうするのだと反省することになるのだが(読んでない本も増えつつあるしなァ)、まァ、そのうちそのうちと云うことにして、恩田陸さんの「木洩れ日に泳ぐ魚」(2007年7月25日初版発行、中央公論社)を紹介しよう。何故に「木洩れ日に泳ぐ魚」なのだろう。私には今一つ解らないのだ。恩田陸さんの記憶の断片なのだろうか。著者直筆サイン入りオリジナル・クリアファイル&レターセットなんて要らないから、ちょっと教えて欲しいな(この10月末までプレゼント応募中)。

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