悲喜劇

家日和

奥田英朗氏の「家日和」(2007年4月10日第1刷発行、集英社)には幾つかの家が登場する。題名からはどんな家かは分からない。インターネット・オークションにはまった妻を描く「サニーディ」、父と子の戦いが展開していく「ここが青山」などなど世の中様々に笑えるのだ。「家においでよ」では、独身時代の部屋を懐かしむ男達が滑稽である。ム、自分の部屋を眺めてみれば、学生時代と変わらないではないか(笑)。本と模型に囲まれ、最近LPも少々取り出してきた。男はいつまで経っても子供である。そんな話はこの辺にして、「家日和」の紹介を続けるならば、まァ、ほ~そんなものかいと驚いたり恐れ入ったり、最終的には納得したりできる作品である。

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町長選挙

■奥田英朗氏の「町長選挙」(文藝春秋、2006年4月15日第一刷発行、30日第二刷発行)

続けて書こうかな。出し惜しみしてもしょうがないよね、エヘへ。ここで、仕事があるから「いやだよーん」なんて言っても、「チョコレートコスモス」で書いちゃったもんな。え~、私は何処も病んでません。こう云うことを言う人ほど危ないって言われるかもね。「あたりきしゃりき、これっきり」なんて(笑)。おっと、これは「ダーク・タワー」の科白だった(英語ではどういう表現なんだか興味あり、知ってる人がいたら教えて下さい)。その時に紹介したかったのに、忘れてしまったのだった(若年性?アルツハイマーかしら)。まァ、前置きはこのくらいにして、「イン・ザ・プール」、「空中ブランコ」に引き続き、伊良部一郎先生の迷医ぶりをば楽しみましょう。

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椿山課長の七日間

■浅田次郎氏の「椿山課長の七日間」(朝日文庫、2005年9月30日第一刷発行)

ココログの容量が漸くMBからGBベースに拡大した。このままではどうなるのだろうと思っていた。昨日は嬉しくなってhomepageの内容をブログに吸収することにした。homepageを開設したのが約2年前、ブログが約1年前とかなり速度は遅い。まァ、所詮は道具だと言いつつ、結構便利に利用している。

ところで、ブログといえば、「ブログ・ジャーナリズム」(野良舎、2005年10月15日初版第一刷発行)を読ませて頂いた。藤代さん(ガ島通信さん)、有難うございました。いやはや、藤代さんの元気さが際立ってますよ。急激に組織の壁を突き抜けたときのエネルギーが周囲に広がっていってるようで、好いですね(笑)。

「椿山課長の七日間」は、組織の壁を抜けられず、かと言って、組織にも守られず、死んでしまった椿山課長の笑いと涙のお話。この話へと繋げていくには少々無理があるのですが、書き出したものはしょうがない。最近はSF三昧だったので、この作品をどうしてもご紹介したいのでした。現世のエネルギーと来世のエネルギー、特殊相対性理論は、こんなところにも応用できるのか?なんて、無理やりなこじつけ(笑)。

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ララピポ

■奥田英朗氏の「ララピポ」(幻冬舎、2005年9月30日第1刷発行)

表紙からして惨い。これをカバーなしで読むのは結構なことでございますよ。しかもだ、帯には「いや~ん、お下劣。」「※紳士淑女のみなさまにはお勧めできません。(作者)」ですものね。どうもいけませんなァ。こんなことでは。日本も、どうなるのやら。困ったことでございます。ハイ。

と云うことで、読まなくちゃ~ね(笑)。誰が紳士淑女だったっけ?日本に紳士淑女なんて呼べる人がいましたっけ。そォ、私なんて何処が紳士なんでしょうなァ。まァ、皆さんに比べれば、少しはましかもしれません(『いい加減にしろ』。いや、ご尤もでございます。笑)。

で、『「ララピポ」ってなんだ?』とお聞きになる。何やらISHI何某風な話し方になっておりますが、これは入谷の近くの谷中で買った本でございますので(笑)、ご容赦頂きとう存じます。『そんなことたァ、どうでもいい。話を逸らさず、答えろ』と仰る。う~む、已むを得ませんな。本屋でこっそりとご覧下さい。わたくしめは至って誠実、正直な性質でございますが、皆様が何処かでタダ読みすることまでは止められません(日本では、たかだか記事見出しでも金を取ろうなんて考えながら、作品の尊厳など疾うの昔になくなっておりますからね。)。

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イベント終了

私にとって今年最大のイベントが終了した。関係する皆さん、ご苦労様でした。またご支援頂きまして誠に有難うございました。

相当に熱が入ったので、少々疲れたが、心地良い疲れとも言える。紹介したい本は随分溜まってしまった。時間が全くないのでいつものような紹介が出来ない。昔読んだ本で最近文庫化されたものでもご紹介するとしよう。何故か泣けるんだな、このシリーズ。直近に紹介した第四巻よりも、第一巻~第三巻の方が、胸にぐっとくるところが多い。時代背景も影響しているような気がする。

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「天切り松闇がたり」第四巻

■浅田次郎氏の「天切り松闇がたり」第四巻 昭和侠盗伝(集英社、2005年5月30日第一刷発行)

私のゲージンの友人かつお師匠さんに孫が生まれた。Mr. F. Congratulation!  それにしても大変な喜びようだ。既に「Granpa」と話しかけられたと言い張っている。まァ、いいか。なんせ喜ばしいことだ。彼にはこれから先、grandsonとの付き合いに関して深慮遠謀があるようだが、between you and me の話でもあり、これ以上は書かないことにして上げよう。「granpa」と言えば、筒井康隆氏の「わたしのグランパ」を思い出す。この話もいいのだが、今日は「グランパ」になんぞ絶対になれねえ天切りの松の闇がたりでも紹介しようか。

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「オー・マイ・ガアッ!」

■浅田次郎氏の「オー・マイ・ガアッ!」(集英社文庫)

何だか気分的に疲れたらギャンブルだァ ……なんてこと、この本の舞台がラスベガスだからって私は致しません。笑いだ、コメディだ。
『あるスチュワーデスが言ってしまった。「当機はまもなくラスベガス空港に到着致します。財布の紐をお締め下さい。」』とか、昔聞いたジョークを思い出しつつ読んでみました「オー・マイ・ガアッ!」。
でも、この本の題名はタイトルにしようか迷うね。「オー・マイ・ガアッ!」 友人が見たら、「オー・マイ・ガアッ!」。そうだ日本語読めないんだ。「オー・マイ・ガアッ!」 英語には絶対しないようにしよう。
(*)所々に smoking seat 有:ラスベガスへ行きたいスモーカーはどうぞ。

いやはや、「Ohmae & Associates Group」と「KFi Group」とが揃って現れたな、「オー・マイ・ガアッ!」 大前剛、主人公だそうだ。なるほど英語は上手いぞ。

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奥田英朗氏「イン・ザ・プール」

「空中ブランコ」と読む順序が逆になってしまった。某氏はまず「イン・ザ・プール」を読んでからだよと言ってたが、どっちでもよさそうだ。些細なことを言えば、「イン・ザ・プール」の伊良部一郎の方が、もしかすると奥が深いのではないかと思わせるところがあるくらい。その分、笑いの頻度では「空中ブランコ」が少々勝る。それにしても、「心身症」、「被害妄想」、「ケータイ依存症」、「強迫神経症」、「イップス」(これは「空中ブランコ」だった)だとか、次々と出してこれるものだ。この頃は周囲にサンプルが多いのかもしれない。

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