ドラゴン・ティアーズ-龍涙
光が、風が、違いを感じさせる。なお暑いとはいえ、確かに秋に入った。空気が澄んでいる。今日は朝から忙しく働いた。などと言うと、職人さんたちに悪いな。彼らが天井を直しているのを単に眺めながら、本を読んでいただけだもの。午後からは調べ物をしながら、スープを作っている。作っていると言っても、じゃがいも、人参、玉ねぎ、ニンニク、マッシュルーム、セロリを丸ごと入れ、それに牛肉を適当な塊で入れて、ぐつぐつと煮込んでるだけ。煮込んでしまえば、形もなくなる、もうすぐ出来上がり♪ まァ、4、5時間煮込めばね。ちらちら見てれば良いのだ。しかし、仕事の方に飽きてしまったので、少々お休みしよう。
チャイニーズ・スープ(作詞・作曲:荒井由美)を口ずさんだので、石田衣良氏の「池袋ウエストゲートパークⅨ-ドラゴン・ティアーズ-龍涙」(2009年8月10日第1刷、文藝春秋)で
も紹介致しましょう。池袋西一番街の果物屋の店番、真島誠が池袋で有名なトラブルシューターとしての腕をいつものように見せるのか。「キャッチャー・オン・ザ・目白通り」、「家なき者のパレード」、「出会い系サンタクロース」では有名エステサロンや出会い部屋チェーン店などが相手です。最後の「ドラゴン・ティアーズ-龍涙」では、「世界って、どんどん安くなっていくよな?」と言いながら、中国からの研修生の話となるのでした。やっと、繋がりましたね。「(不法就労の中国人は)おれの半分の給料で、三倍働くんだってさ」とかも言ったりするのですが、こちらの相手は誰でしょう。また、龍涙とは? ところで、「出会い系サンタクロース」に出てくる桐原秀人は、涙ぐむと「失恋したオットセイ」で「なんだか憎めないデブ」だそうです。世の中憎たらしい奴が多いなか、こう云うのも一つの才能かもしれません(え、いえ、決して貴方のことじゃ・・・)。
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