魔法の館にやとわれて
スープはなかなかに良い味だった。仕事を再開いたしましょうとは思ったが、お腹がいっぱいで働く気になりませぬ。困ったことです。外には秋の虫。風流なことだ。酒は「南」があるし、飲んでしまうと云うのも好いかもしれません。あ、そうだ。9月だよ。宮城谷昌光氏の「三国志 第八巻」が、今月発行されるのだった。昨年の「三国志 第七巻」を紹介していないのが気掛かりだが、今の私は第一系列の世界辺りまでずれている。どうも、曹操が魏王になったなんて話をまじめに紹介できそうにありません。第八巻と一緒に紹介することとして、ここは一つ、Diana Wynne Jonesの「クレストマンシー」シリーズへと行ってみようじゃありませんか。
Diana Wynne Jonesの「魔法泥棒」も出ているようですが、これはいずれと云うことで、今日のところは「CONRAD'S FATE(魔法の館にやとわれて)」(田中薫子訳、2009年5月31日初版発行、徳間書店)をご紹介。クリストファーがクレストマンシーになる前のお話です。クリストファーは第十二系列から第七系列の世界へ。そこでは、ストーチェスターに住むコンラッド・テズディニク、別名、コンラッド・グラントが、「業を背負う」やら「可能性の糸をひく」やらで、クリストファーと一緒にストーラリー館の近侍見習いとなることに。さて、二人の思惑は? 当然ながら様々な揺れの果て時空の交錯やらが起こります。思わぬ方向へと話が進むのはいつものことで、いやァ、久々にDiana Wynne Jonesの世界を十分に楽しんで頂けるものと思います。
<参考>
うちの一階には鬼がいる!
ウィルキンズの歯と呪いの魔法
海駆ける騎士の伝説
バビロンまでは何マイル
時の彼方の王冠
聖なる島々へ
詩人たちの旅
呪文の織り手
バウンダーズ
呪われた首環の物語
時の町の伝説
ダークホルムの闇の君
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