ころころろ
今年の夏も終わりかな。今日はとても夏らしい日だった。明日からしばらく雨のようだ。さて、明日は選挙だし、今のうちに本のご紹介でも致しましょう。去年読んだ本の紹介じゃ、やっぱり遅いような気がします。こんなことではいけません。とかなんとか言いながら、デビュー30周年記念作品の一つだし、神林長平氏の「敵は海賊・短編版」(2009年8月25日発行、ハヤカワ文庫)にしようかと思ったが(書き下ろし「匋冥の神」のほか、「敵は海賊」、「わが名はジュディ、文句あるか」、「被書空間」を収録)、これはこれで読んでもらうこととして、今日はこちらをご紹介。
神は祟る者なのです。
神は犯す者なのです。
神は喰らう者なのです。
こんなところを書き抜くと、何だか怖い話かなと思うでしょう。ところが、これは畠中恵さんの「ころころろ」(2009年7月30日発行、新潮社)でありました。若だんなのまわりには、いつものように鳴家をはじめ妖たちが勢揃い。でも、いつもと少々違うかな。はじめての話が今頃、こんなことになろうとは。千年の時を超えて生きる仁吉に佐助の兄やたち、若だんなを案じて大変に。人にも神にも、抱える思いがあるものさ。ころころころろと転がる音はなんの音。「しゃばけ」シリーズ第八弾。忘れる訳にはまいりません。
<参考1>「しゃばけ」シリーズ
いっちばん
ちんぷんかん
うそうそ
おまけのこ
ねこのばば
ぬしさまへ
しゃばけ
<参考2>「敵は海賊・短編版」表紙
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