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モダンタイムス

 このブログを書き始めて、明日で丁度5年になる。ピーク時は年間230件ほどの記事を書いていたが、この1年は26件しかない。当然ながら本の紹介ペースも落ちている。何とか千冊の紹介をしたいのだが、現在553冊。去年の4周年目で500冊の紹介だったので、元のペースに戻すよう頑張らなければならない。そこで、定金伸治氏の「四方世界の王」などシリーズで楽しんでいる作品を紹介しようかと思ったが(冊数稼ぎ、笑)、このところ、単行本の紹介も溜まっている。流石に1年以上経った作品はやめておくことにする。いずれ文中で紹介できるだろう。では、伊坂幸太郎氏の「モダンタイムス」(第一刷発行2008年10月16日、講談社)から紹介してみよう。

 作者によると、この作品と「ゴールデンスランバーIkasa01」には類似点があるそうです。「生真面目な兄と奔放な弟とでも言うような、二卵性の双生児に似ています」と云うことらしい。では紹介終わり・・・・・・、とはいかないかな(笑)。渡辺拓海が言う、「実家に忘れてきました。何を? 勇気を」てなところから始まるお話は、加速度的に異様さを増していく。拷問屋に「あんたの奥さん、恐ろしいだろ。よく結婚したよな」などと言われる(内緒の話、多少の差はあれ、あれですよねあれ、ねぇ、ご同輩)。配信占いメールは可笑しなメールを届け、上司は「幻魔大戦を知ってるだろう?」とくる。そう、「誰もが自分のまわりを気にしている。警戒して、監視してる」のだ。検索すりゃどうなることやら。さて、過去の事件の真相とは、そして、国家の英雄とは一体。

 ところで、作中の作家、井坂好太郎曰く、「(作品の評価に関して)ネットの功績はでかいんだよ」、「二十はあるな」、「俺が自分で運営しているサイトだよ」と云うことで、「コツは、少し前衛的な小説にしておくことだ。前衛的なやつというのは、褒めやすくて、貶しにくいから、操作は楽なんだよ」だそうです。「作中に登場する人物、団体はすべてフィクションです」とは書いてありませんが、まァ、伊坂幸太郎氏本人じゃないでしょう(笑)。

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