ボーン・レガシー他
一昨日の夜、道を歩いていると年配の人に声をかけられた。先方は私のことをよく知っているらしい。私の名前を親しげに呼び、「今度またゆっくり逢いましょう」などと言って通り過ぎて行った。それから数十メートルも歩かないうちに、女性連れのご老人が、「やあ、お久しぶり、また」などと言いながら通り過ぎて行った。一緒にいた友人は私に「この辺りの常連か」などと言う。常連になるほど来てないし、顔見知りが出来るような場所じゃない。長野まゆみさんの「箪笥のなか」(2008年9月12日第一刷発行、講談社文庫)じゃあるまいし、この界ならぬ人びととお会いした訳でもあるまい。お二人とも全く誰だか覚えていないとはショックである(すいません)。ということで、今回は記憶を失った暗殺者を扱った作品を紹介いたしましょう(笑)。
Robert Ludlum原案、Eric Van Lustbader著の新たな「ジェイソン・ボーン」シリーズである。元CIA工作員、あの記憶を失くした暗殺者ジェイソン・ボーンが帰って来た。彼はジョージタウン大学教授としてデイヴィッド・ウェブの名で平穏な日々を過ごしていた。そんな彼が、またもや元の世界へと引き摺り込まれる。複雑な過去を持ち、完全には記憶を取り戻していないボーンを様々なテロ集団が待ち構えている。CIAとの確執、味方への不信、敵方の狡猾さ、殺し屋カンの謎。Robert Ludlum(1927~2001)本人の執筆ではないが、息をつかせぬ展開は大いに楽しめる。
今回の3作品は以下の通りである。各作品とも、上・中・下となっており、なかなかの分量である。
6.「The Bourne Sanction(ボーン・サンクション)(待兼音二郎他訳、2009年3月10日初版第1刷発行、ゴマ文庫)
5.「The Bourne Betrayal(ボーン・ビトレイヤル)」(崎浜祐子他訳、2009年2月10日初版第1刷発行、ゴマ文庫)
4.「The Bourne Legacy(ボーン・レガシー)」(三角和代他訳、2009年1月10日初版第1刷発行、ゴマ文庫)
<参考>
前3作品は以下のとおりである(当然ながら、各作品とも上・中・下)。なお、いずれも映画化されている。
3.「The Bourne Ultimatum(最後の暗殺者)」(篠原慎訳、1990年12月、 角川文庫)
2.「The Bourne Supremacy(殺戮のオデッセイ)」(篠原慎訳、1986年12月、 角川文庫)
1.「The Bourne Identity(暗殺者)」(山本光伸訳、1983年1月、新潮文庫)
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