海賊船ベヘモスの襲撃
新型インフルエンザが日本でも広がりつつある。弱毒性だからどうのこうのと言われているが、5/23付毎日新聞社説「新型方針改定 重症化防ぐ手だても」あたりの意見が妥当なところかな。これが致死率100%の疫病となると、そうはいかない。「YEAR ZERO(紀元零年の遺物 上・下)」(Jeff Long著、2004年11月25日初版発行、山本光伸訳、二見文庫)みたいな場合は大変だ。神の存在の是非にまで至る。それにしても、弱毒性、強毒性を問わず、自ら罹患率を高めるような行為は如何なものだろうか。「翼のない少年アズの冒険2」の「PIRATES OF THE RELENTLESS DESERT(海賊船ベヘモスの襲撃)」(Jay Amory著、2009年5月15日初版、圷香織訳、創元推理文庫)の海賊達もその手の類である。
「THE FLEDGING OF AZ GABRIELSON (スカイシティの秘密)」(2008年6月13日初版、金原瑞人、圷香織訳、創元推理文庫)で出会った天空人(エアボーン)と地上人(グラウンドリング)。エアボーンとは天空にそびえるスカイシティに住む翼のある人々。グラウンドリングは地上に住む翼のない人々である。両世界は、翼のないエアボーンの少年アズの活躍により、二世界間協定を締結するまでの関係となった。そこに現れたのが、飛行船ベヘモスに乗った海賊達。彼らがグラウンドリングの製油所を襲撃した。二世界間の関係に危機が。またしても、アズが活躍するのか。
飛行船セルリアンを駆って、海賊の本拠地と思しきレッドスパイアーへと向かうのだが。「異常値」とはどのような意味なのだろうか。ところで、本書に出てくる「世の夫に共通する特殊能力」(「妻がなにかまくしたてているときは、うわの空できいているふりをする能力」)だが、これを頻繁に活用すると大概、後でしっぺ返しが来るものだ。こちらの方が海賊よりも怖いかもしれない。
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