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雲上都市の大冒険

今週末は義父の葬儀で山梨へ行っていた。通夜には間に合わなかったが、10時頃には何とか着くことが出来た。満天の星だった。翌日は、山登りの好きだった義父の葬儀に相応しく、八ヶ岳、南アルプス、富士山がくっきりと見えた。義理の弟などが、義父を悼んで短歌などを詠んでいた。私も歌を考えてみたが、おちゃらけになりそうなので止めた。何だか直截の表現は嫌いなのだ。「春の風 廻り廻るや 甲斐の峰」までならまだ良いのだが、その後に「涙ぐむ目は 花粉症なり」とかどうせ続けてしまうのだ。「おうさ、そんなもんだ」と言う義父の声が聞こえるような気がする。写真(下に有り)を撮っている場所も標高1000メートル程であるが、義父はこれからも山々を駆け巡っていることだろう。

中身は全く違うが、題名が何となく相応しいので、山口芳宏氏の「雲上都市の大冒険」(2007年10月15日初版、東京創元社)でも紹介しよう。

…後日につづく(葬儀と4年ぶりの車の運転で相当に疲れた。続きは後日書くことに致します)

さてと、先週疲れて途中だった「運上都市の大冒険」の続きを書くと致しましょう。Yamagutii01しがない弁護士、殿島直紀が呼ばれたのは標高1150メートルにある東北の四場浦炭鉱。そこは「その周囲には四場浦連峰の山影が見える。街と連峰の深い谷間には、うっすらと雲海が広がっている。まるで街全体が、雲の上に浮いているようだ。なるほど、〝雲上の楽園"という表現がぴったり」と云う場所だった。その地下牢から忽然と姿を消した座吾朗。座吾朗は何故そこにいたのか。また、どうやって抜け出したのか。その後の殺人事件の動機とは。雲上都市で起きた事件に挑む二人の探偵。彼らもまた何やら怪しげな雰囲気を醸し出す。美形で秀麗、その上派手な荒城咲之助、その名を騙って現れた学生服に義手の真野原玄志郎、この二人は果たして謎を解き明かせるのか。時代は昭和二十七年、テレビ放送が始まる前夜であった。

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Comments

d先生のような理性的な人が
感情の迸りである短歌を詠むのを聴いてみたいものですが・・・

漸く事業が軌道に乗りそうなので
近々遊んでやって下さい。

Posted by: ヲガタ the悪徳プロデュサー | Mar 31, 2008 01:58

ヲガタさん、おはようございます。
お久しぶりです。ご連絡下さい。お待ちしてます。dより

Posted by: dawn | Mar 31, 2008 06:37

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