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いのちのパレード

短編集には出張など移動の多い時に備えてどうしても後回しにするケースと、ちょっと読んではしばらくお休みするケースと両方がある。ずっと置いていた恩田陸さんの「いのちのパレード」(2007年12月25日初版第1刷、実業之日本社)は前者のような理由で遅くなったケースである。Alastair ReynoldsのRevelation Space(GALACTIC NORTH and DIAMOND DOGS, TURQUOISE DAYS)①・②「GREAT WALL OF MARS(火星の長城)」・「GALACTIC NORTH(銀河北極)」(中原尚哉訳、2007年8月25日及び2007年12月15日発行、ハヤカワ文庫)などは、啓示空間宇宙史がアトランダムに綴ってあるので、興味深いのだが後者のケースとなった。小説の読み方には色々なケースがある。ビジネス書のように読み方が決まっているものとは違うところだ。

さて、「いのちのパレード(THE GRAND PARADE)」だが、Onda01幻想の世界へ徐々に引き込まれていって、最後にSF的な味わいが残ると云う面白い短編集である。「観光旅行」から始まって全部で15篇。最後辺りの「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで(RUN UNTILL YOU TURN INTO A STREAM OF SMOKE) 」、「いのちのパレード」、「夜想曲(VOICES)」を続けて読むと何だか別の世界が見えてくるような気がする。なお、「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」と「いのちのパレード」との間に「SUGOROKU」と云う作品がある。これもこれで面白い。

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