反逆者の月
砂の混じったような茶褐色の壁が続く。背中を流れる汗。汗に混じる熱のにおい。熱気の中の寒気。誰かが後ろからついて来る気配がする。振り返ることが出来ない。水が欲しい。咽喉が焼けるようだ。壁は途切れることがない。朦朧とした目は周りを見ることも出来なくなってきた。ここは何処なのだろう。長い長い回廊なのか。外には灼熱の太陽があるのか。それとも極寒の世界が待っているのか。
何処かで人の声が聞こえる。異国の言葉。そのとき、私はハッと気が付いた。ここは…、
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