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つくもがみ貸します

土日も何かと用事のある昨今、博物館や美術館に行けやしない。最後に覘いたのがソウルの国立中央博物館。これも仕事の合間に寄り道したので、1階の考古・歴史館だけだった。京都じゃ何処にも寄れなかったし、欲求不満になりそうだ。なんてこと言いながら、これに嵌っちゃいけませんよね。手を出さないようにしてたのに、遂に読んでしまった「敵は海賊・正義の眼」(神林長平氏著、2007年6月25日発行、ハヤカワ文庫)。でも第一巻には遡らないぞと思っていたのにな。またしても読んでしまった「敵は海賊・海賊版」(2007年9月15日22刷、ハヤカワ文庫)。こうなりゃ皿までと云うことで、残り5冊も買ってしまったのでありました。まァ、海賊や猫を構いつつ、他の本をと考えりゃ、やはり古い品でしょうかねぇ。

と云うことで、畠中恵さんの「つくもがみ貸します」(平成十九年九月三十日初版発行、角川書店)となりました。前回書いたように「損料屋」に「付喪神」のお話です。珍しく書いた通りの紹介なのですよ(笑)。「しゃばけ」シリーズと同様の雰囲気ですが内容は違います。この手のものは新潮社かと思っていたのですが、角川書店発行なんですねぇ。そんなことはいいとして、さて、お話は…

Hatakenaka03生まれて百年を経ると、器物の中には『付喪神』になるものもあるのだねぇ。お紅と清次の姉弟が営む出雲屋は深川の古道具屋兼損料屋。そこに蝙蝠の姿の根付の野鉄、掛軸の月夜見、煙管の五位、櫛のうさぎに姫様人形のお姫様などなど大層立派な付喪神が集まった。これがなかなかに「優しく心が広く、大した者であるのさね」。何とも頼りない若い二人を文句を言いつつ助けてる。千々に乱れる心と心。金じゃ人の幸せは買えやせぬ。「蘇芳」の落ち着き処ははたして何処になるのやら。

後は読んでのお楽しみと云うことになるのですが、畠中さんのファンは女性が圧倒的に多いそうです。是非、男性の方も読んでみた方が良いのではないでしょうか。

ところで、話の中に、蘇芳、三陽、七陽などと云う香炉が出て来る。Kaizoku07私も香が好きだが、香炉は安い物を使っている。江戸仕様のレプリカ(犬が付いている)や娘にもらった素焼きの梟である。香炉で匂いは変わらないと思うのだが、やはり良い物は好いのだろう。見るだけなら色々と見てみたいものだ。実は近所に骨董品屋が多いのだが、買えやしないので覘かないことにしている。見るのなら、やはり美術館か博物館だろう。と云うことで話は振り出しに戻るのでありました(笑)。「敵は海賊・正義の眼」の表紙も貼っておきましょう。

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