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幽霊人命救助隊 他

西條奈加氏の「烏金」や恩田陸さんの「木漏れ日に泳ぐ魚」なども紹介したいところだが、最近は単行本ばかりなので、今日は文庫本を紹介しておこう。この頃(この頃と言っても相当に長いのであるが)、日本の作家では恩田陸さん、伊坂幸太郎氏や奥田英朗氏のものを探して読んでいる。例えば、「月の裏側」(恩田陸さん著、平成18年7月20日12版発行、幻冬舎文庫)などである。これと小路幸也氏の「空を見上げる 古い歌を口ずさむ」(2007年5月15日第1刷発行、講談社文庫)などは郷愁をそそるとは言え、なかなかに妖しき世界。そんなところを突き抜けてしまうと、こうなるのだな。高野和明氏の「幽霊人命救助隊」(2007年4月10日第1刷、文春文庫)。

Takano01出だしはIan Watsonの「SlOW BIRDS AND OTHER STORIES(スロー・バード)」(大森望・他訳、2007年6月15日発行、ハヤカワ文庫)の「絶壁に暮らす人々」みたいだが、全く違う。浅田次郎氏の「椿山課長の七日間」と似ていなくはないが、テーマが違う。養老孟司氏も推薦だそうだが、幽霊達の活躍は確かに面白い。

ところで、海外作品では、Michael Moorcockの混沌と法とのバランスを描いた、「永遠の戦士エルリック」(1~7)が「THE WHITE WOLF'S SON(白き狼の息子)」(井辻朱美訳、2007年3月15日発行、ハヤカワ文庫)で完結し、「THE ETERNAL CHAMPION(永遠の戦士エレコーゼ)1」(井辻朱美訳、2007年5月15日・7月15日発行、ハヤカワ文庫)に、「ルーンの杖秘録」(1~4)及び「プラス城年代記」(1~3)(詳細は<参考>参照)も完結してしまった。

しかしながらだ、以下の作品も面白いと思って頂けるだろう。

ファンタジー系なら、
・Lois McMaster Bujoldの「THE COURSE OF CHALION(チャリオンの影)上」(鍛冶靖子訳、2007年1月31日初版、創元推理文庫)~五神教シリーズ第一弾。若い二人が好いんだなァ。
・Jim Butcherの「ドレスデン・ファイル-STORM FRONT(魔を呼ぶ嵐)-」(田辺千幸訳、2007年6月15日発行、ハヤカワ文庫)~ファンタジーとハードボイルドが果たして両立できるのか(笑)。
・Patricia Briggsの「DRAGON BONES(ドラゴンと愚者)」(月岡小穂訳、2007年7月15日発行、ハヤカワ文庫)~なかなかに凝った筋立てでありました。

SF系なら、
・John Scalziの「OLD MAN'S WAR(老人と宇宙-そら-)」(内田昌之訳、2007年2月28日発行、ハヤカワ文庫)~老人ばかりの防衛隊の冒険や如何に。
・David Weberの「MUTINEER'S MOON(反逆者の月)」(中村仁美訳、2007年2月28日発行、ハヤカワ文庫)~ボディビルダーでなくとも、こんな体になってみたいと思うかも(笑)。

活劇系なら、
Lud01・John Creedの「BLACK CAT BLACK DOG(ブラック・ドッグ)」(鎌田三平訳、平成十九年五月一日発行、新潮文庫)~あの「シャドウ・ゲーム」のジャック・ヴァレンタインがまたしても活躍か(?)。
・Brian Freemantleの「TRIPLE CROSS(トリプル・クロス)上」(松本剛史訳、平成十九年六月一日発行、新潮文庫)Lud02~あの「爆魔」のロシアのダニーロフと米国のカウリーがまたしても中年の悲哀を感じさせるのか(笑)。
・RoBert LudLumの「THE BANCROFT STRATEGY(暗殺のアルゴリズム)上」(山本光伸訳、平成十九年八月一日発行)~遺稿が発見された謀略巨編。これは読み逃せません。

以上、夏休みを取られる方々へ(羨ましいなァ)。

<参考>「ルーンの杖秘録」(1~4)及び「プラス城年代記」(1~3)(創元推理文庫)
・「ルーンの杖秘録」新版
1.「THE JEWEL IN THE SKULL(額の宝石)」(深町眞理子訳、2006年6月30日初版)
2.「SORCERER'S AMULET(赤い護符)」(2006年8月25日初版)
3.「SWORD OF THE DAWN(夜明けの剣)」(2006年10月27日初版)
4.「THE SECRET OF THE RUNESTAFF(杖の秘密)」(2007年1月12日初版)
・「THE CHRONICLES OF CASTLE BRASS (プラス城年代記)」新版
1.「COUNT BRASS(ブラス伯爵)」(井辻朱美訳、2007年4月13日初版)
2.「THE CHAMPION OF GARATHORM(ギャラソームの戦士)」(2007年6月15日初版)
3.「THE QUEST FOR TANELORN(タネローンを求めて)」(2007年7月27日初版)

【追記】「永遠の戦士エルリック」シリーズの中でこれだけが抜けていたので、追記しておく。
4.「THE BANE OF THE BLACK SWORD and STORMBRINGER(ストームブリンガー)」(井辻朱美訳、2006年9月15日発行、ハヤカワ文庫)


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Comments

あれ、アクセスカウント増やすために「王女グリンダ」入れるかと思ってたのに、入れてませんね。

Posted by: Jin | Aug 12, 2007 21:21

これはこれは、Jin大王。
アクセスカウント増やしたくてやってる訳じゃないんですよ。ですから、「王女グリンダ」は入れません。そのうち単体でのご紹介でもしようかと思ってます。でも、誰かさんと同様に在庫の整理をしないとね。紹介しようって本が何時までも床の上に溜まっちゃいますからねェ。本日は少々整理してみました(一向に減らないのは何故でしょう、苦笑)。dより

Posted by: dawn | Aug 12, 2007 22:58

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