楽園
『「模倣犯」から9年-前畑滋子 再び事件の渦中に!』(帯より)と云うことで、宮部みゆきさんの「楽園 上・下」(2007年8月10日第1刷発行、文藝春秋)も紹介してしまおう。先程から、食事をしたり、仕事関係の雑誌を読む合間に紹介してきたが、今日はこれで4冊目となる。文庫本整理に続く単行本在庫整理である。間もなく日曜日が講義資料の作成等で忙しくなる。その前に机の周りを何とか片付けようと云う魂胆なのだ。でも、今日はここまでだろうな。覚えているとは言えねぇ、複数書いてると変な感じがするものです。さて、物語はと云うと、連続誘拐殺人事件に係わり、心理的にダメージを負った前畑滋子は、ほんの少し立ち直りつつあった。そこに持ち込まれた不思議な依頼。
亡くなった息子はサイコメトラーだったのだろうか。萩谷敏子は息子-等の思い出のため、滋子を訪ねた。滋子が見た等の不可解な絵。そこには少女殺害事件を暗示する絵のほかに、滋子を過去に引き戻すような絵があった。過去の事件の傷に触れるような調査、それは新たな事件へと繋がっていく。殺された少女の実態は? 最近の世相を背景に、滋子は次第に凶悪な何者かへと迫っていく。「いい思いをしなくちゃ損だという人生観」に大人も子供も毒された現代。
「"充実した人生”とか"自己実現”とか、きれいな言葉に置き換わっただけで」実際には楽して儲けようなどと云うことを朝から晩まで流すマスメディア。本当に嫌らしいとしか言いようがない。おっと、横道に逸れてしまった。不思議な能力を持つ少年の心の上を様々な人々の思い出が行き交い、そして、それを嘲笑うかのような出来事が起こる。ここでもキーは記憶。果たして滋子は何を見つけ出すのだろうか。
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