烏金
単行本も一遍に紹介してしまうことを考えたが、書籍ランキングの問題がある。タイトル毎に紹介するしかあるまい。と云うことで、続けて紹介致しましょう。西條奈加さんの「烏金(からすがね)」(2007年7月25日初版第一刷発行、光文社)。これがなかなかに面白い。西條奈加さんでは、「金春屋ゴメス」を紹介した。実は、その続編に「芥子の花(金春屋ゴメス)」(2006年9月20日発行、新潮社)があったのだが、紹介する機会を逸していた。これもイケテル話だったのだが、ちょっと忘れると駄目なんですな。加えて言うと、私は西條奈加さんを男性と勘違いしておりました。何となくではありますが、読んだ感じが女性とは思われなかった。これは「烏金」も同様なのだが、大変失礼致しました。
そんな間違えはよくあることで、さァてと、「烏金」とは何でしょう(誤魔化しかな、笑)。江戸時代の金貸し用語のようですな。
「烏金は、明烏のカァで借り、夕方のカァで返すことからこう呼ばれる。最も多いお得意は、振り売りや裏店の小商人の身薄の者たちだ」と云うことだそうだ。そんなしがない金貸しを生業としている業突く婆、お吟のもとへ、烏金貸しに烏とは洒落にもならないところであるが、勘左と云う烏とともに舞い込んだ浅吉。なかなかの働き者、気働きも良い若い衆だが、何やら訳ありの様子。お武家に町人、色んな借金問題を解決していくのだが、さてはて、浅吉とは一体何者なのだろうか。そして、その結末とは…。
それにしても最近、和算の話がよく出てくる。先だっての「ちんぷんかん」にも出ていた。もし「和算」に興味がある方には、「和算を楽しむ」(佐藤健一氏著、2006年10月10日初版第一刷発行、ちくまプリマー新書)なんて本があります。「江戸の数学は世界一だった」(帯より)そうです。今じゃねぇ。
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