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前巷説百物語

外は先ほどから静かである。「世に不思議なし」ってぇことですが、今この時は「世凡て不思議なり」ってことにして、京極夏彦氏の「前巷説百物語」(平成十九年四月三十日初版発行、角川書店)でもご紹介いたしましょう。「後巷説百物語」まできた後に、「前巷説百物語」とは、「終わりじゃねェ、始まりだ」と云うことなんですかねぇ。所詮は小股潜りが御行乞食となりて「御行為奉」。そう、所詮この世は夢幻。人の真実は、その人の中にしかないのです。在って欲しいもの、在るべきだと考えられるものが、ないのに在る外の巷は夢、この世は全て幻のようなもの。その巷にりんと鈴の音がして、又市の話が始まったのです。

Kyougoku01_1ところで、この本の表紙が凝ってます。裏を返すと、そこには大変なものがあるのですよ。国立歴史民族博物館所蔵だそうです。それにしても、これを使う人ってェのはどんな人でしょうね。それは何だってお聞きになりますか。まァ、それは本を買ってお確かめ下さいな(買わずに引っくり返しちゃ、祟られますよ。笑)。

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京極 夏彦 前巷説百物語 大損まる損困り損、泣き損死に損遣られ損。 ありとあらゆる憂き世の損を、見合った銭で肩代わり。 銭で埋まらぬ損を買い、仕掛けて補う妖怪からくり。 寝肥、周防の大蟆、二口女、かみなり、山地乳、旧鼠――― 小股潜りの又市が、初めて... [Read More]

Tracked on Jul 29, 2007 at 20:04

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