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ゴッホは欺く

いやはや天気予報は完全に外れ。今日も好い天気ではないか。もう我慢ができないぞと云うことで、またしても花を見に出掛けてしまった。夕飯時に娘が来ると云うので、遠くに行く訳にはいかない。本郷通りから根津神社を廻って帰って来たのでした。本当は「オルセー美術館展」(東京都美術館)か「異邦人たちのパリ」(国立新美術館)も見に行きたかったのだが、已むを得まい。そうだ「笑い展」(森美術館)の券もあるのだった。早く行かなければならぬ。「心から 花のしづくに そほちつつ うくひずとのみ 鳥の鳴くらむ」(古今集 藤原敏行)の鶯のように、花に捕らわれていてはいけません。などと言いながら紹介するとすれば、やはり、これでしょう。名画を見たくなる作品です。

Archer01Jeffrey Archerの「FALSE IMPRESSION(ゴッホは欺く)上」(永井淳訳、新潮文庫、平成十九年2月一日発行)です。Jeffrey Archer、久しぶりです。私のブログで紹介していないほどに久しぶり。9・11テロの被害を受けた世界貿易センタービル・ツインタワーのノース・タワーに所在したフェンストン・ファイナンスの悪事を描く物語。美術品に目を付けるとはふざけた野郎である。大体が担保を要求するとは銀行の風上にも置けない(笑)。美術コンサルタントの主人公アンナ・ペトレスクによって、事件は解決に向かうようであるが、なんせ9・11テロは起るし、フェンストン・ファイナンスの会長ブライス・フェンストンは、『この男の辞書には「どうぞ」と「ありがとう」という言葉がない』ような奴だし、全くもってどうなることやら。それにしても、事件は騙し絵のような具合に進んでいくのでありますが、あまり話さない方が良さそうです。

Archer02一言申し上げるなら、目次が日付ではありますが、無味乾燥ではありません。さてはて中身を話せないとするとどうしましょう。ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の自画像について語る訳にも参りません。同じように悪趣味(これは私の感想ですので、皆さんは気になさらないように、笑)な荒俣宏氏の「図像探検」(光文社、1992年1月20日初版第1刷発行)に「生はまぼろし、死こそ現」なんて箇所があることをお知らせすることに致しましょう。はっきり言って、ファン・ゴッホの自画像と全く関係ございません(笑)。もう一つ、気象庁の方々、当たらない時、倉嶋厚氏の「お天気博士の風たより」(河出文庫、昭和六十年一月十日初版発行)を見て自らを慰めましょう。「人生の花が開いて、これでもう一安心と思うと、突然、風雨がやってきて、予想外の番狂わせの起こることも多い」なんて、「花開いて風雨多し」のところに言い訳してます。

以下は今日見た桜の一部です。
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Comments

♪おはようございます。
先日のみぞれ混じりの雷雨はすごかったですね、おかげで予定していた花見が中止になりとても残念でした。
ようやくネット環境が改善されたので、まずはご挨拶まで。
今後ともよろしくお願いします。

Posted by: あざらしサラダ | Apr 09, 2007 06:38

あざらしサラダさん、おはようございます。
お花見中止は残念でした。昨日大阪の方と話していたら、大阪は今が盛りだそうです。位置関係から考えると不思議な気がします。
ところで、ネット環境の改善、よかったですね。エントリを楽しみに致しております。dより

Posted by: dawn | Apr 10, 2007 06:45

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