僕僕先生
昨日の朝、会社の近くで梅が咲いていた(下の方に写真有)。夕方には霙混じりの小雨となったがどうなっただろう。その寒いなか、ちょっと離れた所で仕事があった。思ったより時間が掛かってしまったので、その後の「国立新美術館」の内覧会には行けなかった。質問が多いと云うことは関心が高いと云うことで嬉しいのだが、内覧会に行けなかったのは少々残念であった。でも、その往復で「僕僕先生」が読めたので、良しとすることにした。おもしろそうだから買ったのでしょうと言われると、それはその通りであるが、やはり未読本が溜まると(誰かさんほどではないのだが)、埋もれてしまうことがあるんだな。少々ほったらかしていたのだった。
仁木英之氏の「僕僕先生」(新潮社、2006年12月15日二刷)は何もなさそうな何かありそうなファンタジー。唐の時代、しかも玄宗皇帝全盛期を背景に、登場するのは親の資産に安住し、何もやる気のない王弁と十代半ばにしか見えない少女の姿の仙人、僕僕先生なのだ。この仙人、時々魔術師エベネザムみたいな姿にもなるのだが、通常はなかなか魅力的な少女らしい。そうそう、王弁は不肖の弟子ヴァント坊とはちと違う。なんせ「やっぱやめます」なんて言っちまうし、「とりあえずいやらしいことを考えないようにしよう」なんて思っちまう。因みに、Craig Show Gardnaerの「魔術師エベネザムと不肖の弟子」シリーズは「THE NIGHT IN THE NETHERHELLS(魔術師エベネザムと禁断の都)」(冬川亘訳、ハヤカワ文庫、2006年11月30日発行)で完結したのだが、これはこれでいずれまた。
それにしてもだ。王弁の父親、王滔を見ると、陶淵明を思い浮かべてしまうぞ(全くイメージは違うがね)。「少無適俗韻 性本愛丘山 …」(歸園田居 其一)とか、むむ、これは王滔というよりも王弁か。まァ、どちらでも良いのだ。「欲辨已忘言」(飲酒 其五)なのだから(笑)。僕僕曰く「これは高い酒だぞ。飲もう飲もう」。好いな。この二人(本当に二人なのかどうかも不明だが)の旅の行方は何処やら。王弁には仙縁はあっても仙骨はないのだから、どうなることやら判らない。ヘンドレックなら言うだろう「運命だ!」と。
ところで、この本によると玄宗皇帝は道教好きだったらしい。安能務氏の「隋唐演義 下」(講談社文庫、1999年12月15日第1刷発行)にも書いてある。「女性上位は、隋朝以来の時代の風潮である…」。おっと、援用を間違えたかな(笑)。
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Comments
変なフリに使わないでくださいな。
未読は未読でも「管理された未読」は別ものですよ(笑)。
そのうちバーコードリーダプレゼントしますからちゃんと使ってくださいね。
Posted by: JIN | Jan 22, 2007 at 22:13
JINさん、おはようございます。
本の海のJIN殿をフリに使うなど滅相もない。単にちょっかいを出してみただけです(笑)。それにしても整理が出来てないことを何故ご存知なのでしょう。dより
Posted by: dawn | Jan 23, 2007 at 08:16