魔法の国ザンス(17)
世の中、どうも毒だらけ。全ては誰かのせいなのか。マスメディアがそうだからと言ってもねぇ(まったく!妬みに嫉妬に憎悪が彼等の専売特許らしい。ご自分の給与は脇に置き)。自らの存在は何処にあるのだろう。その点、ハービーとゴブリンのハーフであるグローハは偉いよね(急に、非現実的になって相済まぬ、笑)。
その自己責任主義はいざ知らず、「<悪霊の湖>と大裂け目のあいだには、あらゆる怪物が跋扈するジャングルが横たわっている。グローハはそのすべてを愛している」のだ。可愛い。今回のザンスは、このグローハの冒険物語。それに、懐かしいトレントにアイリス、ピンクにカメレオンも出てくる。主役はトレントだけど、フェイドアウトが延期されりゃ、ほかの皆も出てくるかもしれません。
さてはて、Piers Anthonyの「HARPY THYME(名誉王トレントの決断)」(山田順子訳、ハヤカワ文庫、2006年九月三十日発行)はどうだろう。いつものように「ザンスはほとんどがダジャレで成り立っている」し、「おとなの陰謀」は健在である。ついでに「コウノトリの陰謀」(?)まで出てくる。骸骨人間のマロウ(懐かしいネ)は活躍するぞ。毒まで制しちまう。「ふいに気が変わった。これは女の特権だ」し、「ダジャレゾーンに入り込んだ」って、本当の王女様(アンデルセンかな?)はびくともしないし、「典型的な女の奸計」も駆使しちまう。まァ、「愛は激しい悲しみをもたらすこともできる。だが、そうであっても、愛による悲しみをほかのものと交換したいとは決して思わないだろう」なんて云うザンスはなんて素敵なんだろう。
ところで、風が強いとネコも表に出てこない。そう、ご近所にはネコが大勢いるのだが、こんな日には、夏目漱石旧居跡近辺の猫しか姿を見せません。彼等はいつでもそこにいるのだが…。


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