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バビロンまでは何マイル

■Diana Wynne Jonesの「Deep Secret(バビロンまでは何マイル)上」(原島文世訳、東京創元社、2006年3月30日初版)

部屋に入った途端に汗が吹き出した。暑い。シャワーを浴びて、風に吹かれても汗が止まらない。こう云う夕方は海でも眺めていたいものだ。先月、横浜へ行ったばかりなので、そう思うのだろうか。近くに水があると、少しは涼しい気がする。私が暮らしていた頃とは違って、横浜は随分とおしゃれな街になった。ギャングがいても可笑しくないかもしれない。と云うことで、伊坂幸太郎氏の「陽気なギャングの日常と襲撃」を紹介しようと思ったが止めた。「海」⇒「メル二ボネ」⇒「多元宇宙」⇒「バビロンまでは何マイル」となったのですね(笑)。

Jones01さて、「バビロンまでは何マイル」だが、Diana Wynne Jonesらしく、多元宇宙の話を洒落とどんでん返しの連続で描いてくれる。多元宇宙全体を管理する“マジド”の一人、ルパート・ヴェナブルズがコリフォニック帝国の後継者と自らの後継者を捜すと云う大騒動。途中に某氏も喜びそうな「イギリス幻影大会(ファンタズマコン)」の模様も出てきます。ところで、“マジド”たちの中には上界や上級の者たちがいて、ルパートは最下級なんだそうだ。

■Michael Moorcockの「永遠の戦士エルリック」(井辻朱美訳、ハヤカワ文庫)
1.「ELRIC OF MELNIBONE and THE FORTRESS OF THE PEARL(メルニボネの皇子)」(2006年3月15日発行)
2.「THE SAILOR ON THE SEAS OF FATE and THE WEIRD OF THE WHITE WOLF(この世の彼方の海)」(2006年5月15日発行)
3.「THE VANISHING TOWER and THE REVENGE OF THE ROSE(暁の女王マイシェラ)」(2006年7月15日発行)

Moorcock01<混沌>と<法>とが多元宇宙のなか永遠に闘い続ける。<混沌>と<法>とは<上方世界の神々>とも呼ばれているが、「バビロンまでは…」の上界の者たちとは性格を全くことにする。エルリック皇子は神々の戦いのなかで揺れ動く。<宇宙の天秤>の如くに。海に浮かぶ<夢見る都>メルボニネを自らの手で葬り、魂を吸い取る魔剣ストームブリンガーを操りながら、永遠の悪夢に彷徨う<同族殺しのエルリック>。同じ多元宇宙を描いて、こうも違うのか。

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