うそうそ
■畠中恵さんの「うそうそ」(新潮社、2006年5月30日発行)
読みたい本も溜まっている。長野まゆみさんの「あめふらし」、小路幸也氏の「東京バンドワゴン」、浅田次郎氏の「あやし うらめし あなかなし」、Lian Hearnの「魔物の闇」、Clive Cusslerの「オケアノスの野望を砕け」などなど山積みである。それでも、新しいものはないかときょろきょろ捜してしまうのはどうしてだろう。そんなことは脇に置くこととしましょう。さてはて、「しゃばけ」シリーズ第五弾は如何相成るのか。
寝付いてばかりの若だんな。今度も寝たり起きたりかと思いきや、何と箱根に湯治と相成った。鳴屋達まで大騒ぎ。誰がついていくかと、ばたばた、ころころ。妖の兄や達、仁吉、佐助も一緒だが、果たして無事に帰ってこれるのか。山神様の娘のお比女、天狗に村人達、それに貧乏藩の侍や雲助なども絡み合う。己を見つけだせない切ない気持ち、身勝手な気持ちに優しい気持ち、様々な気持ちのせいで身動きできなくなるのかな。だから、「明日のことは、分からぬ方が面白かろうに」と云うことか。朝顔は花を咲かせるまでも面白い。
なお、「うそうそ」は「嘘嘘」ではありません。ちょっとしたヒントがこのなかにも隠されていますが、本を見て下さい(笑)。
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