「駅すぱあと」風雲録
■『「駅すぱあと」風雲録』(日経BP企画、2006年3月20日初版第1刷発行)
私もいつも利用している「駅すぱあと」。これには旅費清算時や旅行時に大変お世話になっている。使っていると簡単なソフトのように思えるが、その開発には大変な苦労があったことが分かる。開発したのは株式会社ヴァル研究所。極めてまじめに開発に取り組まれており、私は素晴らしい企業だと思っている(褒め過ぎかな、笑。でも、お世辞じゃありませんよ)。最近、ITやICT(Information and Communication Technology)関連だと云う企業の大半が単にITを利用して商売をしているだけと云う状況のなか、ヴァル研究所は30年前から本当の意味のICTを目指していたことが判る。
「VALつまりベリー・アドバンスト・ランゲージというコンピューターの簡易言語の開発を目指して発足した会社」が、「誰にでも使えるコンピューターの夢を追い続ける」。副題が「ヴァル研究所の開発者魂」だし、帯には「男達の苦闘があった」なんて書いてある。少々年配向けの表現ではあるが(笑)、まさに日本のコンピュータープログラム開発の30年間が感じられる本である。
「『顧客主義』とか『顧客本位』とか言いますが、それは、何でもユーザーの言うことを聞いてシステムを作ることではありません。『できません』と断わることが、本当の意味で顧客のためになることもあるんです」と書いてある通り、単に開発に邁進するだけではなく、如何にユーザーとコミュニケーションしていくかが大切かも判る。
だからこそ、これだけ「駅すぱあと」や他のサービスが受け入れられ、ユーザー組織なども出現するのだろう。この7月で創立30周年だそうだ。これからの活躍も期待しよう。なお、飲ミニケーションもよろしく(写真は鈴木さんと平野さん、本を読めばどのような方々か判ります)。
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