西の善き魔女8
■荻野規子さんの「西の善き魔女Ⅷ(真昼の星迷走)」(中公文庫、2005年12月20日初版発行)
「デルフィニア戦記」、「西の善き魔女」ともに完結してしまった(文庫版の話)。「デルフィニア戦記」はブログを書き始める前から、西の善き魔女は一昨年の11月から読み始めた。長かった。待たされた。それだけに名残惜しい。昨年の暮れから二作ともにそのままにしていた。多分、全巻一遍に読んだら3~4日で終わってしまうのだろう。2ヶ月ごとに出るシリーズものも一つ二つあると、これはこれで結構楽しめる。長い旅の終わり。
恩田陸さんの「エンド・ゲーム」や山田正紀氏の「マヂック・オペラ」も紹介しなけりゃならないが、長かろうが短かろうが物語には必ず終わりがある。まァ、今週は出張だらけでもあるし、出張途上で出会った「西の善き魔女」でもまずは紹介しようじゃありませんか。そろそろ1年になるなァ。西の善き“カステラの国の住人”(大家さん)はどうしただろうか。今日のような暖かい日に何故か思い出す。
出会いは少々宝塚チックであった。それが、二巻目になると完全に宝塚。この辺で読むのを止めようかとも思ったものだ(女学校にアレルギーが! なんてことを言ってると娘達に怒られるかな、笑)。しかし、三巻目ではスリルが加味された。まァ読み続けてみようなんて思い直す。四巻目以降は、これは単なる宝塚じゃないぞ、SFかもしれない(真偽のほどは各人でご判断を)ってことで、あとはひたすら読んじゃいましたね。全体に関しては今までの紹介を読んでもらいましょう(読んでも解らないと思うけど、笑)。
西の善き魔女Ⅶ
西の善き魔女Ⅵ
西の善き魔女Ⅴ
西の善き魔女Ⅳ
西の善き魔女Ⅲ
西の善き魔女Ⅱ
西の善き魔女Ⅰ
さァてと、完結編。プレゼント応募券(締め切り:2006年2月末日、抽選です)も付いている。そんなことはどうでもよくて、最後まで博愛主義ではないフィリエルではありました。博愛主義ではないとすると何でしょう。絶対主義でもありません。軍国主義でもありません。情緒主義(lyricism)に決まってます(少々egoismでもありますね)。何でかって? 「ルーンはルーンだと思っていた。ルーンの両親なんて、これまで一度も想像してみたことがなかったし」なんて言ってるんですものね。
バードもルーンに言ってます。「…彼女たち(女性たちの意)の脳は分業化が起こりにくく、すべての情報や知識に、過剰なくらいの感情をいきわたらせるんです」、「あなたやわたしは、分業タイプの最たるものですよ。…」、「あなた(ルーン)は、フィリエル・ディーよりもずっとわたしに近い人間ですよ。囚人のジレンマを知ってますか?」なんてね。ところで、お話はどう終わるかって? そんなものは本を読んで下さいよ。それよりも、終始変わらぬフィリエルの性格。これこそが素晴らしいと思いませんか。まァ、「理解できないものに出会っても、平然と受け止められる」ケイン・アーベルも偉いと思いますがね(笑)。
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ところで、宮城谷昌光さん、一昨年暮れより音沙汰のない「三国志」第四巻以降はどうなっているのでしょう。「春秋名臣列伝」、「戦国名臣列伝」(文藝春秋、2005年11月15日第一刷発行)も読んじゃいましたよ。1年超はちと長い。
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Comments
はじめまして。岡本と申します。
私も西の善き魔女、愛読しています!マンガ化されたもので知り、原作を探していたところでした。書評参考にさせて頂きました。
Posted by: 岡本 | Jan 18, 2006 at 03:24
岡本さん、おはようございます。
ご参考にはたしてなったかどうか(笑)。それにしても「西の善き魔女」はストーリー展開もさることながら、登場人物の性格がなかなかに興味深く、楽しめました。今後ともよろしく。dより
Posted by: dawn | Jan 18, 2006 at 08:31