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石油密輸ルート

■Tom Clancy's Power Plays 「Wild Card(石油密輸ルート)」, Created by Tom Clancy & Martin Harry Greenberg, Written by Jerome Preisler(棚橋志行訳、二見文庫、2005年12月発行)

Tom ClancyのPower Playsシリーズは、これで第8弾となる。前作の「殺戮兵器を追え」を含め、これまでのシリーズは、以下の通りである。

「Politika(千年紀の墓標)」
「ruthless.com(南シナ海緊急出撃)」
「Shadow Watch(謀略のパルス)」
「Bio-Strike(細菌テロを討て!)」
「Cold War(死の極寒戦線)」
「Cutting Edge(謀略のプログラム)」
「Zero Hour(殺戮兵器を追え)」

こうして見ると、命令系・伝達系の邦題は少ないな。命令系・伝達系の邦題は、やはり新潮文庫のお家芸かもしれない(Clive Cusslerの作品邦題に多用されている)。

wildcardさてと、今回はどんな大活劇が待っているのか。お馴染み、アップリンク社私設保安部隊<剣(ソード)>の活躍は如何に? 創設者ロジャー・ゴーディアン引退前後から、どうも外部の活躍よりも内部のゴタゴタの方が目立ってきたアップリンク社ではある。ロジャー・ゴーディアンは「彼女の豊かな赤い髪にお節介な知ったかぶりの老人が鼻をつっこんでくるのを我慢する必要なんて、なくてしかるべきだ」とは言うものの、跡を継いだメガン・プリーンは新体制をはたして構築できるのか。

しかも、<ソード>ナンバーツーのトム・リッチが行った当局を無視したテロリストとの闘いによって、アップリンク社は各方面からの突き上げを食う状況に陥っている。このような状況で、世界的な陰謀に対して、<ソード>は対処できるのだろうか。トリニダードトバコのジャン・リュク・モルパーニュや、その手下トーランド・エッカーズ等の陰謀は結果的に「費用のばか高い国際法の弁護士どもが、しばらく大勢喜ぶ」ような規模らしい。図らずも<ソード>の責任者ピート・ナイメクは妻のアニーとともに、この陰謀に巻き込まれていく。

彼はトム・リッチの処遇で悩んでいた。「(リッチが)アップリンクにとどまる意思があるのかどうかさえ、よくわからない。最後はそこが決め手になるのかもしれないのだが」と思うナイメクだった。片や自宅謹慎中のトム・リッチは謎の男ラスロップによって、これも別の事件へと首を突っ込むことになる。彼らの活躍によって、<ソード>は、創設時の現実的で、直接的で、実用本位で、揺るぎのない精神へと回帰できるのだろうか。このシリーズは本作で最終話となるらしい。

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Comments

ぬあんと!!!これでは「石油密輸ルート」を「追え」なのか、「壊滅せよ」なのか、「守れ」なのかわからないではないですか!

責任者でてこーい!手抜きだ!
( ̄□ ̄;)!!

ちゅーことでどーんさんから出版社に厳重注意を与えてくださひ!

ところで今日本屋にいったら博士の愛した数学が既に文庫化されていました。あら?まだ一年くらいしかたってないような?最近は文庫化への期間が短くなったのでしょうか?買おうかなと思ったけどよく考えたら前々から読もうと思いつつ機会がなく、ようやくつい先日100円也で購入したマークスの山が未読のままでした!これ先に読まなきゃということで今日はパスしました。

高村さんてオレの先輩にあたるんだ。。。つかこの年代の先輩って確か「切れるけどキレてる」人々だと聞き及んでおります。なんかそれだけで既にきょわいんですがっ!未読のマークスの山を置いた枕元からなんか異常な重力波を感じる今日この頃です(泣)。

Posted by: koolpaw | Dec 11, 2005 22:14

koolpawさん、おはようございます。
邦題の件、出版社の前で小声で注意してみます(笑)。
さて、「マークスの山」、これは重力ありますね。でも、それくらい振り切って「博士の愛した数学」も枕元に置いといて下さい。これはお勧めですよ(本屋の店員みたいだ、笑)。dより

Posted by: dawn | Dec 12, 2005 08:33

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