狐弟子
■森福 都さんの「狐弟子」(実業の日本社、2005年11月25日初版第一刷)
今日も今日とて来週締め切りの原稿を書かねばならない。とか思いながら、ティム・バートン監督の「チャーリーとチョコレート工場」を見に行ってしまった。Roald Dahlのシニカルさは若干足りないが、好いですね。漸く見ることができました。やはり想像力ですよね。想像力が不足すると愛情にも問題が起きる。最近のお子様方(幾つのお子様方かは想像にお任せする、笑)は本も読まなきゃ、読解力も文章力もない。結局のところ想像力も何処かへ行ってしまってる(だってね、知識がなくちゃ、想像力も働かない)。困ったものです。何てことは別として、まァ、6500字程度なら2~3時間で書けるだろう。と云うことで、ほんの少々、本のご紹介も致しましょう(笑)。それにしても、先週のホームエンタテイメント産業展での講演は嬉しかった。日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合(CDV-JAPAN)の世良與志雄理事長(フタバ図書社長)はじめ、皆さん真剣に聞いて頂き、話した甲斐があった。制作者とリテーラーとの組み合わせは結構いけますよ。
講演後のパーティではソニー・ミュージック・エンタテイメントの榎本和友社長などともお会いし、音楽、書籍、映像と色々な話が出来た(横の写真は左が世良理事長、右が榎本社長)。私の写真は止めておこう。撮って頂いた方には、相済まぬことでございます(だって、私は写真映りが悪いのですよ、笑)。会社に戻る必要がなけりゃ、もう少し話がしたかったのですが、残念でした。
さてと、森福都さんの作品。以前ご紹介した「長安牡丹花異聞」以来、二作目である。最近、初めて手に取った作品を気に入るケースが多い。そうなると、次々に読むことになるのだが、森福さんの過去の作品にはあまり出会わない。少々残念である。とは言え、ふっと、この本に出会えたので良いことにしよう。何やら、話のなかに出てくる「碧眼視鬼」の幽鬼たちの仕業ではないか…、などと思うのは止そう(笑)。
そうなのだ。この本も「長安牡丹花異聞」同様、唐代の奇譚集なのである。「鳩胸」、「雲鬢」、「股肉」、「狐弟子」、「石榴缶」、「碧眼視鬼」、「鏡像趙美人」の短編7篇が収められている。題名にもなっている「狐弟子」では、将来が楽しみな狐の弟子の馬孝児とお師匠様の毛潜の活躍がコミカルに描かれている。「碧眼視鬼」で幽鬼もたくさん出てくるものの、どうも「鳩胸」の清蘭、若蘭の姉妹とか、「雲鬢」に出てくる香梅などの生身の女性たちの取り付く様の方が、幽鬼のそれよりも恐ろしい。「石榴缶」のおっとりと花容をほころばせる瑞芳ですら、幽鬼が憑依した蘭圭に「末長く瑞芳の側に留まっていよう」と思わせる。たまには男も狐狸より逞しくなるようだが、どうも女性の執念は、生身であろうが、幽鬼であろうが、凄まじい。これも想像力がないと怖くはないのかもしれないが、試しに一度ご覧あれ。
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Comments
dawnさんこんにちは。
昨日はdawnさんの縄張りである上野公園で紅葉を撮りました。文化会館横の銀杏は最高でしたね。
秋葉原に用事があったので撮影をかねて上野から歩いたのですが、散歩には絶好の季節で、
近くにこんなところがあるのはうらやましい・・・・・・。
Posted by: 高円寺 | Nov 28, 2005 at 09:23
高円寺さん、こんにちは。
上野の散策、いいですね。昨日などは最高のお日和でしたね。私も例年なら、結構散歩などに出掛けるのですが、今年は忙しくて、なかなか思うように行けません。残念です。dより
Posted by: dawn | Nov 28, 2005 at 13:23