デルフィニア戦記4-5
■茅田砂胡氏の「デルフィニア戦記」第Ⅳ部 伝説の終焉5(中公文庫、2005年9月25日初版発行)
最近、忙しくて本の紹介がなかなか出来ない。お陰で書こうと思っているものが6冊も溜まっている。何とかしなくちゃなんて思いながらも、新しい本に目が行ってしまう。取り敢えず、検索キーワードで最近ランクの高い「デルフィニア戦記」でも書いてみようかなァ。
ところで、一昨日の結婚式も好い結婚式だった。新郎、新婦とも大変嬉しそうで、私まで幸せな気分になった。二ヶ国語での司会と云う形態だったが、全く違和感がなかった。まだ風邪の余韻が残っていたので、少々飲んだだけで(嘘だ!と云う声が聞こえてくるが、無視、笑)夢心地であった。N君、Sさん、おめでとう(チュッカ ハムミダ)。K専務の韓国語もちょっとだけだったが、一夜漬けにしてはなかなかのものだった(何て言ったかは解らないけどね、笑)。
この幸せそうな二人の顔を見て下さい。笑いの絶えない二人と云う感じでしょ。このお二人と比べて、デルフィニア国王と王妃の結婚は何と言ったらいいのだろう。異次元結婚、他種結婚。まァ、何でも良いか。N君たちのように普通の国際結婚でないことだけは確かだな。楽しそうなところだけは同じだけどね。さてと、国王ウォル・グリーク・ロウ・デルフィンと王妃リィことグリンディエタ・ラーデンのその後は如何に?前回でリィはレティシアの罠に。しかも、ずっと歪んだ笑いを浮かべたタンガ王国のナジェック王子も到着した。リィを助けに向かうウォル。
あ~、恐ろしや。何がって?決まってるでしょう。リィの反撃ですよ。「貴様らは一日も早く、この女の意識を回復させろ。何しろ名うてのじゃじゃ馬だからな。飼いならすのには俺の手管をもってしても少々時間がかかるだろう」なんて言ってていいのかしらねぇ、ナジェック王子。しかもだよ、「≪闇≫がやってくる」のだよ。そう、間男(笑)ルーファセルミィ・ラーデン(ルウ)まで近くにいると云うのにね。
それにしても、「時の流れから切り離された者だから…」なんて、何だか萩尾望都さんの「ポーの一族」風ではござらぬか。永遠を生きるのは孤独なこと、なんてね。でも、Edgar Allan poeとは違いますよ(「ポーの一族」を見ないと解らないか、笑)。「Once upon a midnight dreary,while I pondered, weak and weary, Over many a quaint and curious volume of forgotten lore-... 」(「The Raven」より一部抜粋)なんて雰囲気は似てるけどね。
それでね、結局のところ、「確かに、王妃は並みのお方ではない。それはよくわかっていますが……」「こんな派手な真似は今までやったことがないじゃありませんか」と云うようなことをドラ将軍に言われる。イヴンには「今までだって、充分、非常識でしたぜ?」と言われる。「よくもまあ、こんなのを王妃さまにしようと思ったもんだね」と聞かれて、「うむ、それはな、惚れた弱みというやつだ」と答えるウォルまでが凄いぞ。「…つくづく思うのだが、ゾラタスが王位にある限り、デルフィニアとタンガの関係は正常にはならん」なんてねぇ。
しかし、ゾラタス国王、「約定を破って天罰が下るなら、この世には王も領主もそれどころか支配者と名のつく者は一人もおらぬ道理になるわ!!」はないでしょう(まるで、何処かの…みたい)。でも、もっと怖いのは、「今は男だから魔法使い-悪魔かな?人の心を魅了する、あるいは幻惑する。」と言われるルウですよ。「ものの道理とやらを言い聞かせてもら」いましょう。ところで、この巻の表紙はちょっとな、凄過ぎ(笑)。
<参考>
デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉4
デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉3
デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉2
デルフィニア戦記 第Ⅳ部 伝説の終焉1
デルフィニア戦記
「Fantasy」カテゴリの記事
- 死神の精度(2005.12.04)
- 女悪魔の任務(2009.06.06)
- 魔法の館にやとわれて(2009.09.05)
- ミストボーン(2009.09.22)
- 天岩屋戸の研究(2009.09.13)
Comments
質問です。仕事上、この種の書籍に目を通しているのですか。僕は、読んだことはないのですが、おもしろいのであれば一度、挑戦してみようかと思います。国のことを語る本では、トマスモアのユートピアがおもしろかったと印象にありますが。まず手始めにこの一冊みたいな本はありますか。あったら教えてください。本屋に速攻で行きます。あ、あと、酒の飲み過ぎにイエロカード1枚。 Tシャツのルフィー
Posted by: rufy244 | Oct 16, 2005 at 04:04
Tシャツのルフィーさん、こんにちは。
仕事に通じるところも多々ありますが、基本的に読書は趣味です。この本は仕事に直接関連したものではありません。面白いので読んでます。トマスモアのユートピアのような本と云うのは、なかなかに難しいですね。時代背景もあります。これだと思うような本がないかと探して、私も本を漁っている訳です。でも、それぞれの本にほんの少しでも刺激されるところがあり、それを自分のなかで昇華していくところが良いのかもしれません。そのような意味で宮城谷昌光氏や陳舜臣氏の歴史小説は考えさせられるところがあります。なお、国のことを語っているのかどうかはともかく、池澤夏樹氏の「マシアス・ギリの失脚」(新潮文庫、平成8年6月1日発行)は興味深い本でした。
ところで、イエローカード1枚とは、お気遣い痛み入ります(そんなに飲んじゃいませんよ、笑)。dより
Posted by: dawn | Oct 16, 2005 at 13:21