「実験小説 ぬ」
■浅暮三文氏の「実験小説 ぬ」(光文社文庫、2005年7月20日初版1刷発行)
昼休みだ、昼休み。「リリィ、はちみつ色の夏」でも買いに行こうと思う。暑いので動きたくない。しょうがないので、またまた浅暮三文(みつふみ)氏の本でも紹介しようかな。止めようかな。だってね、この本はなかなか手に入らないと思うんだ。なんせ、私だって、目を開けてこの本を読んだことないんだから(笑)。
今 あなたは書店で『ぬ』という本を手にとっている。そのタイトルは、見つめていると文字に思えなくなってくる。なんだろう。そう、交通標識だ。進入禁止のマークかな。無性に、や、破りたくなる。この本を。あなたはあわてて手を離す。そしてやっと確信する。dawnが書いていたのは紹介ではないことを。そうこれは実験なのだ。破れた本を買わされないように如何に耐えるかの実験だったのだ(「これはあとがきではない」をヒントに)。
「悪夢はダブルでやってくる」を読んだとき、私は「どうも振ったサイコロの目が7」だったようだ。今度は矢印に沿って、「↑」に行ってしまうかもしれない。「これはあとがきではない」だって。確かに「あとがきではない」な。「ぬ」の正体とは? 手に入るかどうか判りませんが、皆さんも頑張ってみて下さい。では、ご紹介はこの辺で。……(暫くの沈黙)
しょうがない。作者も実験にならないと嘆くかもしれない。ほんの少々、中身もご紹介しよう。「帽子の男」、…。「喇叭」、判んないなァ。「遠い」、遠いなァ。「カヴス・カヴス」、カヴス!。「お薬師様」、筒井康隆氏の「魚籃観音」とは全く違う。「雨」、「辛気くさいもんやな」。「線によるハムレット」、---。「壺売り玄蔵」、お疲れ様。「參」、何故か「モダン・シュニッツラー」(筒井康隆氏の「ウィークエンド・シャッフル」より)を思い出すが、これも全く違う。私は「歮」。後は野となれ山となれ。
なんとなく、ほんとに「なんとなく」。筒井康隆氏の「笑うな」、「薬菜飯店」や「ウィークエンド・シャッフル」を思い出してしまった。何でもいいやの「ジーザス・クライスト・トリックスター」てなことにしよう。それにしても、「隣町はとても遠い」(「隣町」)し、「葬式、何人くらいきそうだ?」(「再会」)と聞かれるし、「海驢の番を番するオットセイは、誰が番してるんですか?」(「海驢の番」)とかも聞いちゃうし、「ベートーベンは耳が遠い」(題名)って、当然じゃないか。くだらねぇ(笑)。
ところで、「生徒」、これさァ、「教授の奥さん」の話を思い出すんだ(題名を忘れた)。確か筒井康隆氏の作品だったと思うんだが、何処にあったっけ。元マネージャーのMさん、これ、何だっけ? Mさんじゃなくてもいいけど、誰か教えて下さいよ。と言っても、この『ぬ』を読まないと誰も判んないんだよね。これは困ったな。皆さんも暗い穴の底へ吸い込まれないようにしながら、そして本を破らないようにしながら、買ってみて下さい。私にお代を返せなんて言わないでね。
しかし、浅暮三文氏、面白いねぇ(顔が。hahaha...冗談ですよ)。暑いせいかな?
【追記】書き忘れましたが、この本は短編集のようです。一応、実験短編集と異色掌編集とに分かれております。私は「どっちも変わらねぇじゃないか」(言葉がつい荒れて失礼)と思うのですが。
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Comments
ぬ??
(-_-;)???
また奇怪な本を・・・。アマゾンも全然あらすじとか書いてないし、どーーんさんの解説でも一体なんの話だかさっぱりわからないんですけど。
なんで『ぬ』??続編が『め』と『ね』とかですか?ひらがな仲良し三兄弟。
Posted by: koolpaw | Aug 07, 2005 at 17:40
koolpawさん、こんにちは
私に「ぬ」のあらすじをと仰られても、残念ながら書けるものではございません(笑)。続編が出せるのやら、今のところ不明ではないかと思うのでありまして、何はともあれ、手にとってご覧下さい。奇怪至極なこの内容、お気に召すかどうか、私は保証致しかねます(何だか、タフの方舟のハビィランド・タフみたい、笑)。しかし、ひらがな仲良し三兄弟、これは笑えますね。浅暮氏に話してみたいね。dより
Posted by: dawn | Aug 07, 2005 at 18:17