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バスの安全

■2005.5.15付あざらしサラダさんの「運転だけに専念して欲しい」に関する感想

国民にとって様々な面で「安全」と云うことは極めて重要なことであろう。その観点から見れば、あざらしサラダさんの仰る「(運転手のワンマンサービスを実施しているような)このバス会社は、運転手にこうした運転以外の作業を課すことが安全を低下させていることについて、もう少し真剣に考えるべきではないでしょうか。そして、わたし達ユーザーもバス会社などの公共交通機関にこうした無理なサービスを求めず、「安全に勝るサービスはない」と意識を変えることが必要ではないかと思います。」は、一面ではその通りだろうと思います。

しかし、バス会社(もしくは公共サービス部門)の経営(もしくは運営)は相当苦しいと聞いております。東京中心部に限って見ると、バス専用ラインを設けたり(これはこれで、滅多に走らないバスの為に渋滞を招いており問題ですが、ここでは別問題でしょう)しておりますが、利用者の減少に歯止めをかけることができません。殆どが無料パスを持つご老人が利用する程度です。なお、近郊のバスもどんどん路線を縮小しており、通勤時のみ混雑している状況のようです。

このような状況では、ある程度の車内でのアナウンス等が必要になります(お年寄りや混雑時の整理の為に)。反面、経営は非常に厳しい。従って、運転手に何でもやらせるような事態に陥っているのでしょう。要するに、コストと安全性とのバランスが崩れていると見るべきなのでしょう。しかし、ではあざらしサラダさんの仰るように二人体制化もしくは機械化を図るとすると、このコストは誰が負担するのかと云うことになります。既にバスに関しては相当の助成金が導入されていると聞いております。これは税金です。このような税金の導入は残念ながらあまり乗数効果が高くないようです。

では、どうするのか。一つは安全性の見返りとして運賃を上げることが考えられます。しかし、多分、運賃の上昇⇒乗客の減少と云うことで、バランスは取れない恐れがあります。二つ目は、安全性向上施策に対する更なる税金の導入を図ると云うことです。これは国民さえ了解すれば可能です。でも、何も知恵を出さずに安易にこの政策を採用するのは乗数効果の低さから見て将来的に問題となるでしょう。最後に、バス会社に強制的かつ厳しい安全基準を遵守させるような法律を定める。この結果はどうなるか。多分、経営が成り立たず、大半のバス運営等が破綻するでしょう。

最後の選択は東京の中心部を見ると十分採用可能な案かもしれません。東京都民は利便性が下がりますが、已むを得ないことでしょう。また、二つ目の案に於いては、例えば車掌に中高齢者を採用する。賃金を低く抑え、しかも雇用対策として人件費の一部を政府予算化する。これならば、多少なりとも乗数効果は向上するかもしれません。

どのような案を採用するにせよ、あざらしサラダさんの仰るように最終的には国民の「安全性」に対する意識の問題に繋がってくるのでしょう。安全を求めるならば、また財政の肥大化も嫌ならば、自らの利便性を犠牲にせざるを得ないのだと認識することが必要だと言うことかもしれません。この辺りの意識を持たない限り、単に『「安全に勝るサービスはない」と意識を変え』たとしても、残念ながらコストと安全性とのバランスは取れないのではないでしょうか。

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Comments

dawnさん、こんにちは。久しぶりのTBありがとうございます、笑。

確かに、バスの経営が厳しいことは理解しています。行政も過疎バス調査なども実施しているようですが、具体的な政策にまで結び付いていないような気がします。
私の個人的な考えですが、これから迎える高齢化社会では、駅での昇り降りが大変な電車よりもバスやトラムの方が便利だと思っています。
安全性を低下させずに利用者を増やす方法を、皆で考えるべきでしょうね。

Posted by: あざらしサラダ | May 15, 2005 at 17:37

あざらしサラダさん、こんにちは
そう言えば久々のtrackbackかな(笑)。
どうも最近の日本人は利便性ばかり追求するあまり、大切な何かを忘れているような気がして、今日はtrackback致しました。携帯電話なんかも然りです。
「これから迎える高齢化社会では、駅での昇り降りが大変な電車よりもバスやトラムの方が便利」かもしれませんね。そうだとすると、本当に意識を変えないといけませんね。dより

Posted by: dawn | May 15, 2005 at 18:01

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