「池袋ウエストゲートパーク」Ⅴ
■石田衣良氏の「池袋ウエストゲートパーク」Ⅴ(反自殺クラブ) (文藝春秋 2005年3月10日第1刷)
前回のⅣ(電子の星)が2003年11月30日だったから、1年4ヶ月ぶりのIWGPだ。真島誠もアキハバラに引っ越したかと思っていた(「アキハバラ@DEEP」)。でも、やっぱり池袋西一番街の果物屋の奥にすわってたんだ。この世相の傷をすっと削いでいくような軽いタッチには敵わない。
「女の子の値段は、今や日々刻々と変わっている。」と冒頭に軽く言い放つ。「例の無条件降伏的笑顔」(え、一体どんな顔なんだ!)を見せるスカウトマン、極楽鳥みたいな女、中年のロックンローラー(いる、こんな中年は結構いるぞ。普通は間違って出てくるんだが…)なんて出てくる。それにしても、「腹をくくった女にはかなうはずがない。」、「女たちが笑顔で協定を結ぶときにはろくなことがない。おれたちの敵は、つねに手ごわい。」だとか、何だか説得力有り過ぎ(笑)。
どんな街だったっけ、池袋って(TX風)? 10数年前、私も池袋で1年半ばかり何かやってたな。芸術劇場のカフェで年寄りたちとお茶飲んだり、若い奴等と毎晩酒飲んで騒いでた。そう言えば、某紙のSさん、地元のTさんとあの界隈の客引きの実態調査をしましたね。あのコロンビアの女の子たちはどうなったんでしょう。
宮沢章夫氏の「サーチエンジン・システムクラッシュ」(文春文庫、2005年1月10日第1刷)では、「生きているのか、死んでいるのかわからない。その曖昧さに耐えられるか」なんてグンッと磁場が強くなったようなlabyrinth的な池袋が描かれている。それに引き換え、IWGPは「熱気にゆらめく池袋の駅まえ」なんて表現はあるものの、何となくあっけらかんとした雰囲気を漂わせている。どっちも池袋なんだろうな。
私はジュンク堂とLIBROがあれば良いけどね。ま、美術館が似合う街ではないわな(笑)。あざらしサラダさん、どうでした?インターネットカフェで「ゼロワン」(ハッカー)みたいなのに会いませんでしたか?
最後にちょっとまじめに、「死に至る玩具」は、ナイキの問題もあったけど、企業のmoral principleを考えさせられる。広報は社会の状況を見るアンテナ、一方的な発信窓口ではないな。
【追記:IWGPで紹介した本が丁度50冊目だった。その他、文中で紹介した本が20冊、サイドバー等だけで紹介した本が11冊、計81冊紹介したことになる。半年にしては、ちょっと少ないな。】
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Comments
dawnさん、こんにちは。
できれば見てみたい気もしますが、残念ながらハッカーは見かけませんでした。(笑)
それにしても池袋駅の周辺には、沢山のネットカフェがありますね。
今日の記事で書いたとおり、今後も週末はネットカフェのお世話になりそうです。
Posted by: あざらしサラダ | Mar 20, 2005 at 09:46
こんにちは
あざらしサラダさんのブログにも書きましたが、コメント有難うございました。催促したようで、すいませんでした(笑)。
池袋も随分と変わったようですね。dawnより
Posted by: dawn | Mar 20, 2005 at 12:47