「阿修羅城の瞳」
■滝田洋二郎氏監督、宮島秀司氏プロデュースの「阿修羅城の瞳」
試写会で見て、即感想を書きたかったのだが、時間がなくイライラしていた。もう我慢できないので、メモ程度だが書いておこう。
私はこう云う作品が見たかった。素晴らしい。まさに江戸時代劇風SF & Fantasyである。流石に劇団☆新感線の中島かずき氏の原作には唸らせられるし、各シーンの実在感を持ちながらも非現実的な美しさは約2時間を飽きさせない。
「阿修羅目覚めるとき、逆しまの天空に不落の城浮かび、現し世は魔界に還る…」、その中に「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ(崇徳院)」のモチーフのままの恋。怨霊となっても恋人に逢おうと云う激烈な感情のこもった歌そのままに展開していく。
そこに歌舞伎の外連味を持ち込んだところが、私の感性を変な風に揺さぶる(やっぱり歌舞伎も見なくっちゃと云う気になった)。市川染五郎氏(病葉出門役)の科白まわしが絶妙、劇中舞台の上で、つばき役の宮沢りえさんと絡む場面など本当に良いね。宮沢りえさんも実際に妖かしのようで、ぐっと抱きしめてみたくなる。谷中の煎餅屋に時々寄るそうだが、是非お会いしたいものだ。
他には、樋口可南子さん、小日向文世氏、内藤剛志氏、渡部篤郎氏などが出演。因みに、エンディング・テーマ曲はスティングの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」と豪華。
なお、「阿修羅城の瞳」は来月4月16日より全国ロードショー。もう一度見てみたい。
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