「草原からの使者」
■浅田次郎氏の「草原からの使者」(沙高楼綺譚)(徳間書店、2005年2月28日第一刷)
随分前から眼についていたのだが、何となく買いそびれていた「草原からの使者」、昨日の日帰り出張用に購入した。最近JALは事故が多いが、昨日は往復とも全く問題ないフライトで、この本を含め2冊を堪能できた。この作品は笑わせてくれるのだろうか、泣かせてくれるのだろうかと思いつつ読み始めたのだが、予想は大きく外れた。どちらでもなかった。こういう時って、不思議な感じだね。
各物語とも、女主人の「けっして口になさることのできなかった貴重なご経験を、心ゆくまでお話し下さいまし。語られる方は誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな。」と云う口上で始まる沙高楼の綺譚の会合。
「終身名誉会員」の三杷晴樹、「草原からの使者」の鶴岡勝政、どちらもギャンブル話。「不運は一瞬」、「人生は運」なのである。Graham Greeneの「Loser Takes All(負けた者がみな貰う)」の「人間てやつは、ときどき、やらなければよかったと後悔することがあるもんだからね。」に通じるところでもある。そのうち、「某鉄道会社の呆然自失さん」、「競馬好きのうっかりさん」、「某放送会社の困ったさん」等々にも話してもらいたいな(絶対他言しないから、笑)。
ところで、物語最後の「星条旗よ永遠なれ」だけは異質だね。69歳のアレクサンダー・トーマス・ラッセルさんのお話だが、最後に星条旗や日の丸が出るとは。私はてっきり、ポッと煙が出るものとばかり思ってました(笑)。それにしても、「十歳若く見せろ」はアメリカ国民の合言葉なんですか。いゃ、このアメリカの冗談【もう九十に手が届こうと云う老人が、セクシーなブロンド娘を見て、隣の老人に言った。「わしがもう十歳若ければなあ」って。】が、何故面白いのかやっと判りましたよ。
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Comments
おはよございまふ。
草原からの使者?草原・・・・モンゴル・・・
朝青龍?あ。違うのか・・
( ̄□ ̄;)
相変わらず話を脱線させますが、米国育ちの友人が高校生のとき、ものすごい星条旗を永遠なれをあっちでテレビで見たそうで、去年その音源をネット上で発見して聴かせてくれました。
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=985241
ここのListen to Marvin Gaye sing "The Star-Spangled Banner”というのをクリックして聴いてみてください。今年のあっちのプロ・バスケのオールスター戦でマーヴィン・ゲイの娘さんがこの録音にかぶせてデュエットするっていってたけどどうなったのかな?
友人は自分の学生達に聴かせたかったらしいのですが(こやつは助教授)、聴いて反応したのはクラブの先輩だった女性とワタシでした(笑)。どんな授業してんだか。
Posted by: koolpaw | Apr 01, 2005 at 08:43
koolpawさん、おはようございます。
Marvin Gaye の "The Star-Spangled Banner”を聞きましたよ。時々耳にするものとは随分違う感じですが、良いですね。
それにしても、『米国の国歌「The Star-Spangled Banner」を、最後まで全部歌えますか ?』と云う問い掛けに、米国人の約3分の2が、「いいえ」と答えたそうですが、全部歌えなくても熱狂するんですよね(笑)。dより
Posted by: dawn | Apr 01, 2005 at 10:11