選択「東京大学法学部」
■選択JAN.2005 ザ・サンクチュアリ●シリーズ364「東京大学法学部」-「政財官マスコミ」支配へ着々爪をみがく-
東京は午前中から雪が降り出した。原稿から顔を上げ、ブラインドを上げると結構な雪が降っていた。その中を昼食会等に出かけた。或る会社の専務と話していたら、標題の記事を見せられた。
知らない人も多いと思うので申し上げておくと、(風聞ではあるが)もともと「選択」と云う雑誌の筆者の多くは現役の朝日新聞の記者だと聞く(要するに左手で書いている訳だ。なお創業者も朝日新聞出身者)。以下、その記事を読んだ感想である。
冒頭に『「学界と言論界の改革が最も困難なのではないだろうか。官界や政界などとは比較できないほど保守的だからだ。」東京大学の佐々木毅学長はある会合でこう漏らした。』と書いてある。後半との比較は何とも言えないが、前半はその通りだろう。それが『「東大法卒」は政界、法曹界、官界、財界というわが国エスタブリッシュメントのトップ層を独占支配する態勢を整えて久しい。この上に何を望もうとしているのか。』とどう繋がるのだろう。まず、官界は別として政界、法曹界、財界では東大法学部卒よりも慶応卒(一部、中央法卒)の方が多いことをこの記者は知っていて書いているのだろうか(多分、知っているのだろう)。
その上で言うことが可笑しい。『「第四権力」支配の方程式着々と』と云うことで、『大胆な成長戦略を取る法学部内で、さらに、とどまることを知らない勢力拡大志向の動きが顕著になってきた。それは、第四の権力といわれるジャーナリズム・言論界をも支配する方程式を着々と組み立てていることだ。』とし、その例として、『法学部は04年春、朝日新聞と共同研究のための寄付講座を開設した。朝日に年間約1億円を拠出させ、星浩編集員を特任教授として迎えた。』としている。朝日新聞が擦り寄っているのではないですか?何か狙いがなければ、一企業がヘイヘイと1億円拠出させられませんよ。朝日の世論調査等は変だとの噂(真偽不明)もあり、その誤魔化しの為に東大の昔日の権威を借りたとも解釈できるのではないか(憶測)。
この筆者は、(これは私の全くの勘繰りだが)朝日新聞の記者で、しかも早稲田出身の方だろう。何故かと云うと、この記事の中で唯一インタビューをしているのが、早大公共経営大学院の教授(名前なし)であり、こう言わせている。『権力欲の固まりが集まる伏魔殿のようなところですよ、東大法学部は。こっちの商売はあがったりだ。』 でも、この記者も書いているように、『朝日新聞はこれまで、早大、上智、立命館などともジャーナリズム関連講座で連携を取ってきた』のですよね。
要するに落ち目だが、知らない人が聞けば今でも凄いところなのかもしれないと思う東大法学部の名前を使って、朝日新聞内部の動きを牽制しているのではないだろうか(もしかすると、早大との利権絡み?)。4ページに渡る記事の中で、これまで私が参照した部分(約2ページ)以下ははっきり言って論旨が可笑しく、付け足しとしか思われない(因みに、『メトロ食堂と省内食堂の味は一緒』、『生贄にされた旧「新聞研」』、『一方の大勢力「工学部」の出方が見もの』なんて意味のないこと書いている。)。
この記者が最後に指摘しているように、東大は、『宣伝の客寄せパンダとして招聘されたのは、大友克洋氏や押井守氏らのアニメ作家・監督、鈴木裕氏らゲーム・プロデューサーである。クリエーター養成という専門学校もどきの専門コースが幅を利かす。』なんて、バカなことをやってる訳だ。本来、大学や専門職大学院ではビジネス・プロデューサーを育てなければならないのにね。
以上、私としては「早大教授のインタビュー以外に目新しい事実確認もなく、ご自分の報道機関の問題をステレオタイプ的な内容で他者の問題にすり替えるような記事を書くな」と言いたい訳です(但し、私の方も全て憶測です)。内容不明瞭で申し訳ないが、年末に極めて稚拙な記事を見せられて不愉快なので、つい書いてしまいました(こちらも稚拙かな、笑)。
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