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「アキハバラ@DEEP」

■石田衣良氏の「アキハバラ@DEEP」(文藝春秋)

石田衣良氏は「ブルータワー」で「今こそSF、ファンタジーを書く」と書いていた。この本も現実の中の未来を描いたSF小説。「ブルータワー」よりも石田衣良氏の持ち味が出ている。アキハバラ、感覚いいよね。表面は疲れた店員たち、黙々と歩くオタクたち、その間を様々なエネルギーが流れ「テクノロジーのアーカイブ」であるアキハバラ。このカオスが何とも言えない。ページはいう、[・・・心の弾みをいきいきと紙のうえに写すこと。ぼくにとって素晴らしい文章を計る基準は、そこにおかれることになった]。良いな。

大昔、エンタープライズ寄港阻止闘争などがあった頃だったかな、友人たちと話したことがある。哲学書と小説とどっちが好きか。ある友人の言葉を覚えている。こんなに整理されてはいなかったが、「哲学書は一冊で多くの知識を整理している。それに引き換え小説には一冊にあったとしても一つの真理。しかもかなり曖昧な形だ。でも僕は、それを探すのが好きなんだ。」 

なんでこんなことを書いているのか。文中の「よいサーチでよい人生を!」に反応したんだな。人は独自の方法で探索をしていくもの。人はfragile、crookなものであっても、無から有を生み出していく。まさに「生きることは探すこと」。他人に探してもらうものじゃないよね。

ところで、情報(コンテンツ)は他のビジネスの道具に成り下がった日本に在って、次の言葉も好きだ。

[・・・ネットのなかにあるもので一番高価で重要なものはなんだろうか]
アキラがぽつりといった。
「情報かな」

「知的生産物は宗教のように熱心なファンからの喜捨で支えられるようになると、私は考えている。これは決して縮小均衡にはならないはずだ。・・・」⇒このような形になるのかどうかは判らないが、コンテンツはそのもので価値を持つものでなければ意味がない。

「アキハバラ@DEEP」
isidaira01.bmp

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世相小説」カテゴリの記事

Comments

お邪魔します。TBさせていただきました。
「ブルータワー」早く読みたいのですが、図書館で貸し出し予約が一杯でなかなか順番がきません。

Posted by: ぽっぽ | Mar 04, 2005 at 19:23

こんばんは、TBありがとうございます。

もうすぐ学校が始まって、電車の中で読むものが無いので原作本買ってみようと思います。

Posted by: Mr.T | Sep 24, 2005 at 02:07

Mr.T、おはようございます。
原作は原作と思って読んでみて下さい。原作の感想も楽しみにしてます。dより

Posted by: dawn | Sep 24, 2005 at 08:01

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