宮城谷昌光氏の「三国志」(3)
■宮城谷昌光氏の「三国志」第三巻(文藝春秋)
天下が倒懸される。政治と戦とを取り違えた張温。優柔不断の何進。袁紹の次善の策とも言えぬ謀計。時代の趨勢に取り残された皇甫嵩。腐臭を放つ王朝の断末魔に歴史は耳を貸さない。現実を見ていない宦官たちに取り巻かれた王朝には天は何も言わない。滅びるとはこんなことか。全ての歯車が噛み合わず、虎狼のような董卓によって最後の皇帝である献帝が擁立される。その後、献帝から魏の文帝に譲位されるまで30年近くある。しかし、実質的には後漢時代は長安への遷都によって幕を閉じた。董卓、袁紹、袁術、曹操、孫堅、劉備、主だった群雄たちが登場してくる。
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