ダンス教室の使用楽曲
私も法律の専門家ではないので詳しいことは分からないとまずお断りしておきます。
その上で、 Unforgettable Daysさんの「ダンスレッスンで使用する音楽は、著作権侵害か?」に関して考えてみました。
1.本件はJASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)が名古屋市の7つの社交ダンス教室を相手に、CDの演奏差し止めと損害の請求をしていた案件である。これは実演家やレコード製作者といった著作隣接権者の問題ではない。まさに作詞・作曲者の著作権に係わる権利侵害問題である。
とすると、著作権が消滅していない楽曲でJASRACに登録等されているもの(他の著作権管理事業者等への登録ではないもの)であれば、当然ながらJASRACの訴えは正当である。
2.しかし、社交ダンス教室でかける音楽と云うものには古いものが多いのではないだろうか。これは推測の域を出ないが大半がパブリック・ドメインとなってしまっているクラシックではないだろうか(楽曲に係わる著作権保護期間は50年)。Unforgettable Daysさんが試算している1000曲/月のうち、はたして何曲が著作権侵害しているのだろう。
3.また、JASRACは徴収した著作権使用料をどのように配分するのだろう。各楽曲の使用状況を確かめもしないで徴収した使用料がどうなるのか。放送されたものについてはサンプル調査によって配分するとしているが、極めて怪しい配分になっているようだ。
4.某クラブ(クラブカルチャーと言われるところのクラブ、銀座のクラブではない)のオーナーに聞いてみたが、JASRACの調査員がやって来て「1日にCDで何曲が使用されていたから、月々いくらいくら払え」と言われたそうだ。何が演奏されているかなど関係ないそうだ。実際、クラブ等で使用される楽曲にはインディーズが多く、JASRACに登録されてはいないものが大半なので、闘ってやろうかとも思ったそうだ。しかし、弁護士が3人もやって来たので、怖くなって払っているそうだ。彼は「とても理不尽なのだが」と嘆いていた。
以上、勘案すると、本件ではJASRACの訴えが正当な部分もあるが、その使用料及び徴収後に問題が残る可能性がある。なお、著作権問題ではないが、ダンス教室に通う人が同じCDを買うかもしれないことを考えれば、ダンス教室は楽曲の宣伝をしてくれているようなものではないだろうか。放送会社のように儲かっているところならいざ知れず、そんなに儲かっていそうにない社交ダンス教室を痛めつけてどうするのだろう。それでなくとも音楽市場はここ数年縮小一方である(ピーク時約6000億から4900億へ)。楽曲使用者との円滑な関係が重要ではないのだろうか。
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Comments
dawnさん、トラックバック、ありがとうございます。
基本的に、dawnさんのまとめである「徴収はできるが、額が正しいとは限らない」に同意です。
ただ、その一方で「宣伝している」と言うのはどうでしょうか?頼まれてもいないのに、勝手に「宣伝してやっているんだ」と言うのは、ちょっと無理があるように思います。
それならば、ダンス教室がCDを仕入れて販売すればいいだけだと思うんです。
Posted by: sandman | Sep 30, 2004 at 20:13
おじゃまします。あー、やっぱり「そらおかしいだろ」とお思いになってらっしゃいましたか。
JASRACがあろうがなかろうが音楽の著作権というの、はやっかいな問題ではありますが。この社交ダンス教室問題、誰がみてもちょっとまてよであります。
が、この上品で知的なブログに怒りの言葉を書きなぐるのも失礼千万。とりあえずトラックバックさせていただいて、自分とこで炎上いたします。まずはごあいさつまで
Posted by: koolpaw | Oct 01, 2004 at 14:40
JASRACが幅をきかせる日本では、決して聴く事のできないアマミュージシャンの爆笑作品が、ネットで丁度タイミングよく発表されました。アメリカのサイトです。
http://www.macjams.com/filemgmt/jam.php?lid=4076
完璧(爆)まだ腹いたい
Posted by: koolpaw | Oct 02, 2004 at 16:30