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著作権問題

湯川さんの「グーグルがニュースサイト」を読んで、その趣旨とは少々違うことを思ったのでメモしておきます。まだまとまった考えにもなっていないので本当にメモ的ですが、以下がその内容です。
著作権法の世界では最近、無体頒布(ここで云う頒布は著作権法上の「頒布権」の頒布ではなく、広い意味)を有体頒布と同一に考え始めているように感じられる。即ち、従来の無体頒布に於いては複製権を考えなかったが、送信可能化権という概念によって無体頒布にも複製権を持ち込んだ。これはネットをはじめとする新しい無体頒布型情報提供に従来型の有体頒布の枠を嵌めようとするものである。このことによって著作権の世界は複雑さを増すとともに、商業的な著作財産権保護の度合いを強めている。このことは、著作権法が情報の商業的価値と社会的価値との比較考量に於いて実質的に商業的価値に重きを置きつつあるものと解釈できる。このような動きは何も日本だけのものではなく、WIPO(World Intellectual Property Organization の略)に於いて認められているものである(加盟国中、日本が急先鋒ではある)。エンタテイメント関連の著作権ではある程度やむを得ない面もあるが(別途問題があるが)、ニュースと云う「social property」としての側面が強いものに当てはめると相当にバランスを欠くものになりかねない。なお、米国は著作権、特許権等知的財産権の「social property」としての側面を従来強く認識していたが、ここも姿勢が変わりつつある。

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