奥田英朗氏「イン・ザ・プール」
「空中ブランコ」と読む順序が逆になってしまった。某氏はまず「イン・ザ・プール」を読んでからだよと言ってたが、どっちでもよさそうだ。些細なことを言えば、「イン・ザ・プール」の伊良部一郎の方が、もしかすると奥が深いのではないかと思わせるところがあるくらい。その分、笑いの頻度では「空中ブランコ」が少々勝る。それにしても、「心身症」、「被害妄想」、「ケータイ依存症」、「強迫神経症」、「イップス」(これは「空中ブランコ」だった)だとか、次々と出してこれるものだ。この頃は周囲にサンプルが多いのかもしれない。
『ケータイ』は携帯と書くよりも『ケータイ』と書いた方がそれらしい。私も「携帯中毒患者が街に氾濫している」と書いたが、この本を読んで、そうか「ケータイ依存症」かと思わず納得した。お昼頃には「残像に口紅を」の残りを読もうか悩みながら(筒井康隆さんの本も大好きなのだ)、軽い性格の故か、夕方までにこの本を読んでしまった(仕事があると云うのに困ったことだ。何らかの強迫症と云うことにしておこう)。すぐに読めてしまうので、「活字依存症」の方にはお勧めである。
なお、「イン・ザ・プール」中の「フレンズ」と似たような題材を重く書いたら、平野啓一郎氏の「滴り落ちる時計たちの波紋」中の「最後の変身」か。私はしばらく軽い方へ。次はDiana Wynne Jonesの「時の町の伝説」、Tom Clancy & Steve Pieczenikの「油田爆破」が待っている。仕事も待っている。
| Permalink
|
「悲喜劇」カテゴリの記事
- イベント終了(2005.06.23)
- 椿山課長の七日間(2005.11.04)
- ララピポ(2005.10.10)
- 「天切り松闇がたり」第四巻(2005.06.11)
- 「オー・マイ・ガアッ!」(2004.11.20)
Comments
trackbackありがとうございます。
『イン・ザ・プール』の「フレンズ」、最後ちょっぴり泣けました。(「フレンズ」だけ他と「色」が違う感じがしたのですが、掲載誌の違いなんでしょうか?)
Posted by: 8888(気分上々) | Sep 21, 2004 at 11:11